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2020年08月27日13:36

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ベートーヴェン交響曲全曲鑑賞

ベートーヴェンの交響曲を全曲聴こうと思われるなら1番から順に聴かれることをお勧めします。

山登りに例えるなら、1番は丁度登山口に到着し、山を登り始めた好奇心とワクワク感を連想させる。

2番は登山中での森林の中の風景。
注意して見たことも無かった森林植物を見てハッとさせられ新鮮な気持ちになる。

3番は、山を中腹迄登りぱっと視界が開けた瞬間だ。
山のふもとや遠くの山々の壮大な風景に、山登りの醍醐味ここに有り、との感覚を味わうことができる。
1番、2番を聴いた後に3番を聴くから、余計にその爽快感が身に染みるのだろう。

ベートーヴェンの交響曲の凄いところは、この3番以降、9番まで山々の峰を歩くような変化に富んだ景勝地の連続で、何度聴いても飽きることが無い。

3番4番を経て5番が、あたかもマッターホルンを仰ぎ見るような、この登山道の一つの頂点だろう。

それから高原の奇跡のようなお花畑、6番を経て、向こうに聳え立つ巨峰(葡萄ではない)7番に向かう。

8番は、全9曲の交響曲全集を一つの作品と考えたならば、簡潔な間奏曲風なつくりだが、それは最後のメイン・イベントである第九交響曲の露払い的な役割を果たす。

演奏はベルナルト・ハイティンク指揮、王立アムステルダムコンセルトヘボウ管弦楽団。

室内楽的と称されるこの演奏だが、あたかもヘリウム雰囲気中で音楽を聴くような、音が微粒子のように飛び出してくるからっとした演奏で迫力も申し分なく、素晴らしい。









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