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2020年07月12日07:51

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蛭子さん、がんばって!

私は、蛯子さんのファンです。
それもタレントとしてより先に、漫画家としてファンになったのが最初です。

よく、不条理漫画といいます。確かにそうなのでしょうが、蛯子さんが漫画家になるきっかけを作った『ねじ式』をかいた、つげ義春との違いは、その不条理を説明できないということです。
『ねじ式』は、「女医のいる屋敷の障子の向こうには、戦艦大和などが海戦を行っている海がある。あり得ない組み合わせが、夢を暗示し、子どもっぽさという共通点で光景をまとめ上げ…」などと説明できます。説明できるからこそ、『海辺の叙景』などという、本当に素敵な恋愛漫画(真の意味での大人の恋愛)を描くことができたのでしょう。

蛭子能収の不条理な四コマは、非常に面白いですが、説明できません。
なぜか。
不条理は普通、条理と対になっています。『ねじ式』でいうと、海に面した座敷はわかるが、その海で戦艦が海戦を行っているはずはない、蒸気機関車の車掌が、キツネの面を被った少年であるはずはない…などです。

ところが、蛯子さんの不条理は、対としての条理が通った日常がなく、日常との比較で、どうの…というものではないということです。
だから、あの四コマ漫画はインパクトが非常につよいのに、説明がつきません。

「笑っていいとも」でしたか。蛯子さんがあの風貌で現われて、蛭子能収とは、こんな顔をしているのか…と衝撃を受けました。存在するだけでみんなを幸せにする。評判のいい駐在さんや、生徒に慕われる中学の生活指導の先生のようではないですか。
存在そのものも、非常に不条理だった印象です。

ああいう人が、普通のおじさんの顔をして雑踏に隠れている。だから、この世は恐ろしい…そういうことを学ばせていただきました。

せめて病状が進行しないことをお祈りします。昭和の終わりから平成にかけての、日本文化の宝ですから。

蛭子能収「レビー小体病とアルツハイマーの合併症」と診断
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=84&from=diary&id=6151921
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