さようならエリック

Ennio Morriconeの凶報があった翌日、７月７日（七夕）にエリック（推定１０歳）は死んだ。

この半年くらいは、すっかりおじいちゃんぽくなっていたエリック。
両足を踏ん張ってどっしりと枝にとまってウトウトしているか、片足でケンケンしてるかで、時折餌を狂ったように食べまくったり。そんな様子を見て、人間も動物もおなじなんだなぁと思っていた。ちょっと認知症みたいになっても相方のレモンに迷惑かけることもなく、突然ころりと逝ってしまった。

娘の７歳の誕生日にうちに来たエリック。　LBハイストリートの「Hello」とオウムが出迎えるペットショップで「生後６ヶ月前後」という札のついたカゴにいたエリック。緑色が大好きだった娘に一目惚れされ、新しい新居の隅っこで怯えきった数日を過ごし、インコらしからぬビッグな名前をつけられたエリック。一人では寂しかろうとその年のクリスマスにレモンがやってきた。（雌だと言われたレモンが実は雄だったからかもしれないが）レモンよりも、何よりも鏡が大好きだったエリック。成鳥になってうちに来たこともあり、人間の言葉を覚えることはなかったけど、人慣れしてヒョウキンな動きで興味深く人のことを見ていたエリック。

庭はないし、インコを火葬したりしてくれるかかりつけの獣医もいないので、娘とどうするか頭をひねり、記念樹のアイデアで合意した。娘は「七夕」のことなんて覚えていないかと思ったら覚えていたので、ガーデンセンターで命日に因んだ竹がいいね、と言うことになり、コンポストに於いては、娘が引き寄せられるように当人の名前のついたものをみつけた。

竹になって生き続けでほしい。素敵な思い出をありがとう、エリック。