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2020年06月26日00:14

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キース・ティペット追悼に代えて

キース・ティペットの訃報に接してから、改めてセンティピードに思いを馳せている。
センティピードについては以前に日記で書いたけれど、その時に書ききれなかったことを書いてみたい。

ジャズとロックの垣根を越えたクロスオーバー・ミュージックであることが、センティピードの特筆すべきポイントだが、もう1つ注目すべきポイントとして、メッセージ性が挙げられるように思う。

アルバムの最後の曲、「セプトーバー・エナジー・パート4」のクライマックスでコーラス・パートが出てくるのだけれど、そこで「unite」というフレーズが繰り返し歌われる。

手を結ぼう あらゆる国のために
手を結ぼう この土地すべてのために
手を結ぼう 解放のために
手を結ぼう 人間の自由のために

……まさに60年代末から70年代初頭にかけての時代
状況を窺わせるフレーズであるけれど、実は現在においてもリアルに訴えかけてくるものがあるのではなかろうか。
というか、人々が抑圧される状況は、いつの時代も変わりないということか。

重要なのは、ここに掲げられたメッセージがリアルたり得ているのは、音楽そのものが「解放」や「自由」を体現しているからだ。
ジャズやロックの縛りから解放された自由な音楽としてセンティピードの価値は今なお色褪せていない。
おそらくそれは。キース・ティペットが目指したものでもあったはずだ。

キース・ティペットが亡くなった今、そのことをすごく感慨深く思う。
月並みな言葉だけれど、音楽は生き続ける、これからもずと。
改めてご冥福を祈ります。

一応リンク貼っておきます。
上に引用した歌の部分は、1時間15分くらいから出てきます。
そこだけ聴いてもあまり意味はないかもしれないけど(笑)



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