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2020年05月21日10:43

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Coming out of the dark

色々考えさせられる件ではある。
大会実施に向け、
一縷の望みに賭けて今日まで練習を続けていた「球児」たちの感情を慮ると
目頭が熱くなるほど気の毒に思うのが個人的な感想だ
その一方で僕自身が中学生や高校生のスポーツ大会を開催(主催)したり
或いは様々なイベントの企画を負う立場でもあるので
「それは仕方の無い事で、当然である」
との考えも存在する。
何故なら、僕は学生の本分は勉学であってスポーツに勤しみたいのであれば
クラブチームでも何でも自己責任で出来るものであると信じているからである。

とりわけ、野球に関しては施設の使用が出来なければ
試合をする事は勿論、練習も儘ならない
加えてチーム競技である以上は、集団行動をとる必要がある。
更に学生である事から自己資金での競技参加は難しく、
保護者なり社会的支援なりを受けないと存在し得ない

だからこそ、教育者なり主催者は「やってあげたい」気持ちが強く
その一心で開催への道筋を必死で模索するのである
学生たちが「やりたい」事は分かっているし、
ただ観るだけの観客が「観たい」のも分かっている
その前提に立ちながら難しいのは安全の確保だけではなく
社会情勢との折り合いである
ろくに授業も実施できていない学校が集団でスポーツに参加し
それを学校側の人間が引率し、彼らは単位が不足するかも知れない、などという
本末転倒な事態を僕は良しとしない
これは他の競技も同等である。

教育の一環としてのスポーツ、人間教育としてのスポーツの
有用性については僕自身がスポーツを嗜んでいた事もあるし
現在もそれに関わる仕事をしている事からも充分に理解しているが
学校単位での競技参加、それも現況に於て「全国大会の実施」を宣言することは
僕は許しがたい事態だと思うし反対である

そんな事をしている暇があったら、来春から(或いは9月から)
はたまた来年以降の自らの身の置き場をどう考えるのか
改めて考えてもらいたいと思う
それは「義務教育」で線引きすることではなく
小学生も中学生も高校生も大学生も
これから社会に進出していく予定の全ての少年少女に「考えて」貰いたいのである

プロスポーツを生業として生活する人たちは全く別だが
アマチュアのスポーツマンたちが会社から休業要請を受けていたり
雇用調整で仕事をクビになるかも知れない、という事態で
スポーツにその彼ら集団で勤しむことが果たして可能だと思うか
はたまたその競技を支援するための出資を
企業や個人が継続しうるのは当然だと思うか

プロスポーツ選手の幾許かの人たちは
年俸を返還したり、既に取得した収入の一部を寄付したりして
社会貢献にも寄与しようとしている
スポーツは「させて頂くもの」が大前提であり
主催したり指導したりする側も「させて頂くもの」だと
僕は常に思っている。

いつぞやの震災の時に「夢を与える」とか
「スポーツで恩返しする」とか
綺麗事を言っていたスポーツ選手が何人もいたが
それは「復帰した」という前提に基づいての
「さあ、これから」という決意表明なのであり
本当は「また、させてもらいたい」「また、勤しみたい」という
こう言っちゃなんだが“命の危険や経済的な危機と比べれば不要不急”の
個人的な欲求に基づいている事を我々は忘れてはならない

その上で
スポーツの素晴らしさを存分にアピールできれば最高だし
また何某か打ち込みたい事に一心不乱に打ち込むことの大切さ
(集団スポーツなら)他者との調和、駆け引き、
スポーツマンシップに、競技者としての人生設計など
伝える事も学ぶ事も沢山ある、価値の高いものであることを
改めて、より多くの人に享受して貰いたいのである

既に商業主義に身を落とした五輪・パラ五輪や
多くのプロスポーツの存在意義すら問われているのである
今年は「それどころではない」と考えるのが自然じゃないだろうか

僕はいつからか「学校スポーツのセミプロ化」については
疑問を感じていた。特に高校野球に。

大会が無いと打ち込めないのは当然だとしても
本当にやりたいのなら、有志一同で大会を立ち上げたらどうだ
それくらいののめり込み様で
その後1年や二年は浪人しても構わない、
身の振り方は自分で決めるというのなら、文句も言わない
死人が出ても構わない、安全の確保は自分たちでやる、
それくらいのマネジメント能力があるのなら、
「もう教育ではない」「もう興行ではない」と言えるだろう

衛生面・安全面の確保については具体的な事は何も言えないが、
(県境を跨ぐ移動が憚られている以上)無観客は当然であり
集団スポーツもやるべきではない

学校は生徒に対しては、彼らが3月に卒業が出来るように
単位の確保をしようと考えたら、
夏休みは当然短縮し、冬休みも殆ど無し、テスト休みすら無しで、
授業の消化を優先すべきである
それが出来ないのであれば彼らはスポーツマンではあり続けたとしても
学生である必要はないし学生スポーツにも参加する必要は無いのである。

僕は現在、
とある学生スポーツの大会における協賛企業へのヒアリングを行っているが
企業側からの回答は保留されている
そして、参加者収入や諸々によって支えられている大会はどう転んでも
赤字が確定している。あと数回、赤字が継続したら
僕の会社はその大会から撤退する予定である。
そして万が一、僕の会社が撤退すると、
競技者自身がお金と知恵を出し合ってやっていくしか
競技の道は残っていないのである。

さて、暗くて堅苦しい事を述べまくったので
ちょっと明るい音楽で
グロリア・エステファン&マイアミ・サウンドマシーンで
1−2−3


こちらはグロリア・エステファンで
Coming out of the dark


■夏の甲子園中止、独自大会を検討の動き 慎重論も
(朝日新聞デジタル - 05月20日 22:13)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6089469
 今夏の第102回全国選手権大会と地方大会の中止決定を受け、全国の都道府県高野連の中には独自の大会開催を検討している地域もある。ただ、感染防止策や球場の確保、学校再開後の授業日数との兼ね合いなど検討を要する課題は多い。

 香川県高野連は、当初の香川大会開幕予定日(7月11日)から10日前後遅らせて独自の大会を開幕させ、無観客での実施を検討しているという。福井博三理事長は「何もなく3年生を引退させたくない。最後の舞台を用意したい」と話す。

 岡山県高野連は8月初旬までの日程で授業に影響が出ないよう週末を中心に、独自大会を開催するか検討する方針だ。野間貴之専務理事は「感染リスクをどう防ぐか大きな壁はあるが、何とか道筋をつけたい。球児たちも準備してほしい」。

 休校で部活動も中止され、選手たちは練習が十分ではなく、ケガのリスクもある。東京都高野連の武井克時専務理事は「選手がどれくらい練習すれば以前の感覚が戻るのかなど、スポーツ医学の専門家とも相談しており、健康面にも十分配慮する」と話した。

 独自の大会については慎重に検討する地域もある。

 栃木県高野連の藤田光明理事長は「3年生には何かしらの試合の場をつくってあげたい。ただ、現状や安全面の確保から大会を開くことは簡単ではない。様々な点を考慮して検討していきたい」。三重県高野連の鵜飼治理事長も「できる限りのことはしていきたいが、多くの困難が重くのしかかると思う」と話した。

 宮崎県高野連は10年前に口蹄疫(こうていえき)の感染防止のため準々決勝まで無観客試合を実施した経験がある。今夏も地方大会を実施する場合は、保護者を除いて原則無観客にし、1日2試合などの対策を検討してきた。児玉正剛理事長は「3年生に背番号をつけ、公式戦を経験させたい。どんな大会なら開催可能か慎重に検討する」と話した。


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