変身超獣の謎を追え！

育児の合間をぬって映画を見るのは難しい。目が離せないからどうしてもブツ切りになって集中できない。しばらくは仕方ないねえ。

・ブレイド2


面白い！OPから手加減無しのハイスピードアクション、吸血鬼との共闘と吸血鬼を超えるリーパーの強さとおぞましさも良いが、吸血鬼精鋭部隊ブラッドパックが単なるやられ役に堕していないところもいい。グロ描写も1から更にパワーアップしハードな血煙アクションとして最高のエンターテイメントに仕上がっている。
誰が敵で味方か二転三転するストーリーはやや複雑だがそれもいい。何よりクライマックスが完璧な美しさ。ラストのラストだけは蛇足。
ノーマン・リーダスにルーク・ゴスやマット・シュルツ、デルトロ監督の常連となるロン・パールマンといったゲストも豪華だが、何といってもドニー・イェンの出演には驚いた。スケジュール上の事情があったとはいえ、あの扱いは勿体無い。


・バッドボーイズ フォー・ライフ


ド迫力でスピード感に溢れたアクションも、下ネタ中心の愉快な掛け合いも相変わらずでまずは安心。主演2人は17年ぶりとは思えない程違和感なく、完全にキャラをモノにしている。
しかし「2バッド」に比べて悪趣味さ、エグさが圧倒的に足りない。見ているこっちの偏差値がグイグイ下がっていくほどののめり込みもない。バディのみならず若手のエリートたちとチームを組んで戦うのだが、彼らとの絆が生まれる過程も描写が足りず(マーカスとウィル、ウィルと敵の関係に時間を割いたので)、アクションにも華や特徴が無い。唯一ムキムキの肉体派なのに控えめな性格で後方支援担当のドーンが良いアクセントになっていた。
シリーズ皆勤のあの人もあっさり殺されちゃうし、敵幹部のズウェイローも脇役にしておくのは勿体ない良いキャラだったので、あのあっさり具合は残念。
非常に良く出来た、レベルの高いドンパチアクションではあるが、それ以上ではない。これは「エクスペンダブルズ3」がすでに通って来た道だ。
自分は圧倒的に2の方が好きだが安心して人に勧められるのは本作。