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2020年05月12日06:54

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韓国の事大主義

中国にとっては、北朝鮮の労働力も、地下資源も魅力です。さらに韓国もどんどん中国寄りになってくるから、朝鮮半島が丸ごと自分の属国になるという戦略を描いていたわけでしょう。それが不思議なことに、北朝鮮は離反するような動きを見せ、南が属国になりつつあるという。南北が入れ替わるような様相が垣間見えます。

韓国の大統領からすれば、中国がいかに怖いかは自分たちが一番よく知っている、というのではないでしょうか。ロシアやアメリカや日本は、中国の本当の恐ろしさを知らない。朝鮮民族が中国のすぐそばにいながら同化されずにやってきたのは、決定的なけんかをしなかったからだ、と考えているはずです。

歴史を振り返ると、日本と朝鮮が単独で戦争したことはないのです。過去の元と高麗の連合軍ですから。これは元韓国大使の小倉和夫氏の「日本のアジア外交」を読んで初めて築いたのですが、日本が戦ったのは、いつも中戦連合軍です。

歴史上、2000年近くの間に日本と中国は5回戦争を行ないました。唐と日本の戦争、元寇、明軍との戦い、19世紀の日清戦争、1930年以降の日中戦争5回です。これらの戦争の背景を分析してみると、現在の世代が教訓として学ぶべきことが、少なくとも3つあることに気づきます。

一つは、いずれの戦争も、その始まりは、朝鮮半島における勢力争いだったことです。1930年代の日中戦争は、満州の権益の問題が、導火線であるように見えますが、その背後には、日本の朝鮮半島支配の安定化という、歴史的流れがあったのです。

このことは、朝鮮問題についての日中対話が、現在および将来において、いかに重要であるかを物語っています。そう考えると、やはり中国といかにうまくやるかということが、韓国の生き残りにとっては死活問題になります。韓国はそう気づいているのでしょう。

中国が経済力においても軍事力においても強くなる一方、アメリカの力は弱まっています。北朝鮮の核開発も、結局、アメリカには止められなかった。韓国の安全保障は、アメリカではなく中国に頼んだほうがいいと思っているかもしれません。

2009年、日本と韓国の安全保障上の関係強化のために軍事協定を結ぶ方向で協議を進めていましたが、調印のわずか1時間前に韓国がキャンセルしました。中国から「日本と新たな軍事協力を結ぶな」と脅されたのです。朝鮮戦争では、多くの韓国人が中国人によって殺されています。

本来なら中国に謝罪要求や責任追及をしてもいいはずですが、中国に対してはそんな感情を抱いていないのです。これが韓国の「事大主義」なのです。韓国は、歴史上、長い間、中国に「事大」し、中国の臣となることで生き延びてきましたから、いまも大国・中国の懐に抱かれているのが、心地よいのでしょう。

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