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2020年04月25日17:46
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河内見聞記�供�16 南米大陸の大水甕（みずがめ） （１）
新型の疫病禍発生から4カ月。発生元・中国ではほぼ終息し、社会は徐々に動き出すとの報道だが、地球規模で見るとまだ現在値は誰の目にも不明なのでは？、いつ発生源に戻ってきてもおかしくないのだし。不思議なのは、欧米とアジアの感染規模や死亡数に大きな偏りがあり、社会の現在地の受け止め方にも随分差がある点だ。大阪の普通のおじさんには、日本の現在地はいまだ皆目見当つかず、このGWで終息するのやら、拡大するのやら、平行線なのやら。片や欧米では、日々の感染者数など何倍も多く、まだ明らかな兆候はないのに、既に出口戦略を語り始めている。そうした中、朝のTVで見たワクチンの実用化9月にも、という報せには一縷の望みを感じる、なんとしても実現にこぎつけて欲しい。
先週は世界遺産・Goiasについて書いた。写真を基に記憶を辿り、かすかな記憶の点と点が結ばれ、忘却の途上にある諸事が繋がり、或る連休の物語が再現された。MIXIで日記ならぬ週記を書き始めたのは、職を退いた2009年からで、お陰であの頃何をしていたかとなると、辿り着けるデータベースが出来ている。しかしそれ以前はベースがない。こうやって多少苦労しながらも書き綴ることは意味があるので、これからもできるだけ書いていこうと思う。
さて中国の王朝のように私の人生を遡るとすると、先ずはブラジル時代となる。当時の写真は沢山、ハードディスクに納めてある。ただその機器にある写真データは実は2001年まで。それ以前はデジタルカメラを使用していなかったのである。ただ写真があるのみ。しかも家族の複数のアルバムに散らばっている。細切れのメモはあるにはあるが、連続性がない。一つの骨格ある自分史を作るとするとどうしたらいいのか、そんな迷路に行き着いた。
今回書こうとしたテーマは、ブラジル時代の感動の思い出、その２である。前回少し触れたが、サンパウロから北西に１０００Km、カンポグランデという都市がある。その北方にPantanalと呼ばれる地域がある。そこも世界遺産であるが、こちらは自然遺産のほうである。
サンパウロに赴任した当時、長男が大学受験期を迎えていた。結果的に、成功とはいかず、どうする？という話を遠距離でやっていた。浪人もいいが、一度親父のいる国へ来ないかと誘ったのである。そのときブラジルらしいものとして、このPantanalとイグアスの滝を選び、二人で行ったのである。詳細は後述するとして、彼はそのときの経験を踏まえ、日本ではなく、海外の大学への留学の道を選択したのであった。
（つづく）
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