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2020年04月24日23:43

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ロス・マクドナルド「人の死に行く道」ハヤカワミステリシリーズ

著者の出世作でリュウ・アーチャー・シリーズの三作目。
男と一緒に姿を消した娘の捜索を老婦人から依頼されたアーチャーの粘り強い探索を描く。ヘロインの売人や元締めのギャング、見てくれだけの男に引っかかる女、自分の信条に即したもの以外は信じようとしない老婦人など、登場人物達の生態や生臭い描写が優れており、何処か遣り切れなさが殘るラストにも結実している。
訳文で野菜入濃厚スープの漢字郶分のルビが「ミネストローン」と成っていたり「科学小説」と云う單語が出て來るのが時代を感じさせる。

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