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2020年04月18日22:37
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河内見聞記�� 14 夢はAmazonからGoiasへ
Goiasと言ってピンと来る人はいないだろう。私も2001年までは知らなかった。2001年の正にゴールデンウイーク前日、上司に呼ばれ大阪からサンパウロへの転勤を打診された。そのときは、青天の霹靂以上の大暴風雨、冬の台風到来に近い。つまり「ありえへん事態」に近かったと記憶する。
つらい五月の連休だったはず、というのも今はそう思っていないから。それまでの自分は人事に対し、常に受け入れてきた。入社5年目にドイツ駐在せよもあった。ありえへんと思ったが結局は何と言うか、神の思し召しと言うか、運命と思うしかないというのが、私の生き方であったと。そもそも貿易学科卒で海外も厭わずと明言してきたし、人生の方向性を公私共に口にしてきたので、2001年の決定は受け入れる選択肢しかなかったと今は振り返る。
先日、黄河からアマゾン川へ飛んで夢想を愉しんだ。さて次はともう一度地球儀の上にジャンプして辺りを見回すと、忽ち見えたのがGoiasだった。
Goias, この地名で場所を思い当たる人はあまりいないだろう。私は2001年10月、あの９．１１で「自宅待機」させられ今と同様、旅立ちを止められたのである。幸い当時は、ひと月足らずで解禁となり、出立したわけである。それから2007年6月まで約６年南米の最大都市Sao Pauloに住むことになった。ブラジルの諸都市、赤道直下のManausから最南端のPorto Alegreまで名の有る都市はほぼ行き来した。ビジネスでまた休暇で、そして週末も頻繁に移動して過ごした。そうした経験で、今一度行きたい場所はと問われたら、先ず上げるのはこのGoiasなのである。
一般的に日本人に知られているのは、移民者が到着した港、Santos。かつての首都でオリンピックのあったRio。現在の首都、Braziliaまでぐらいか。世界三大瀑布のイグアスの滝、赤道直下のManausやアマゾンの河口の町Belenがせいぜい。小野田さんが余生を暮らしたことを知る人もその場所を知る人はいないだろう。
私自身はそれらに加えて、Rioから北の海岸が綺麗なSalbador,Recife,Natal,Fortalesa, Sao Luisなども一人で、又は何回か呼び寄せた家族と休暇を楽しんだ。更に日系移民の多いCritibaやサンパウロ州の奥地も何度か訪れた。駐在が続いて来ると、チョンガーは堪らなくなる、私が選んだのは郊外の農場ホテルで、月に一度は郊外に出て、自然の中で週末過ごした。
そして年に4，5回ある連休には可能な限り国外に出た。アルゼンチン、ボリビア、パラグアイ、ペルー、チリへ短い休暇を楽しんだものである。機会があればそれらについても語ってみたい。
前置きが長くなった。そのGoiasである。
（つづく）
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