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2020年04月15日23:26

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懐を深くする

一番音楽を聴いていた学生の頃はほとんど聞かなかった洋楽を、子供ができてからちょこちょこ聞くようになりました。当時放送していた「ハッチポッチステーション」や「ムシまるQ」(いずれもNHK教育)を子供と見ていると、洋楽のパロディーがちょこちょこ出てきて、「そういえばどんな曲だっけ」とブックオフでベスト盤を探して買ったり、と言う感じです。YouTubeはなんとなく好みに合わず、思い出した曲をちょっと聞くくらいにしか使っていません。

ビートルズの2枚組ベスト盤も購入して、改めて聞いてみるとそのバリエーションの豊富さに驚きます。一万時間理論で有名になった「天才!成功する人々の法則」(マルコム・グラッドウェル 講談社 2014)にビートルズも事例として乗っていて、ヨーロッパ中を回ってかなりハードな巡業をしていたそうで、その経験が生きているのでしょうか。同じくらい引き出しの多さを感じるのがビリー・ジョエルで、名前と曲名が一致するのは「オネスティ」くらいだったのですが、CMで使われた曲を始め、聞き覚えのある曲がやたらと多いので驚きました。そして、名前と曲名が一致しなかったのが当然と思えるくらい幅の広い演奏です。

様々な曲を出すだけならどうとでもなるでしょうけれど、それぞれがちゃんとヒットして、後の世まで残るくらいの名曲となると「天才」と呼びたくなるというものです。ビリー・ジョエルもバーやクラブでの下積みが長かったと言いますから、一万時間理論の事例になるような生活を送ってきたのでしょう。最初から人気があって、好きなジャンル、得意なジャンルで受け入れられてきたのであれば、異なるジャンルに挑戦する機会もないし、下手にそんなことをすれば客が離れる可能性もあります。しかし、客を選べない状態で活動せざるを得ず、それを長期間続けていれば、その客を満足させるだけの実力を養わなければなりません。そんな状態で、実力を伸ばせるほどの期間活動を継続できること自体が才能がある証拠ではないかとも思えますが、同時に、同じ才能があってもそれだけの経験を積めるかは運次第ですから、「苦労は買ってでもしろ」と言うのは才能がある人にとっては(苦労の種類はあるにしても)欠かせない名言と言うことになります。
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