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2020年04月11日22:51
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河内見聞記�供�12 季節の移り変わりと緊急事態宣言（１）
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壁に貼ってある中国伝来の二十四節季、今年の暦に当てはめると4月19日が「穀雨」となっている。因みに「穀物を潤す春の雨の降る頃」の意と説明がある。
3年前中国・西安を訪ねた折、名跡の一つ「鼓楼」の楼上に太鼓が並べてあり、年初小寒から年末冬至までの名称が鼓の表面に書かれ、下に現代語で説明があった。おやっと思ったのがこの穀雨だ。古い書体の「穀雨」は読めなくもないが、現代訳では「谷雨」とある。当時調べると、現代中国は漢字を独自の（日本とは異なる）簡略化をしているのだが、穀は谷の字を当てていると分かった。何故かというと、共にguの発音で、谷には地形と共に、穀物の意も併せ持つから。つまり中国の人は「谷雨」で、穀物＋雨と思い浮かべるわけだ。日本語には谷に穀物の意味はないので、違和感が生じてしまう。以前漢字文化圏（中、韓、朝、台、ベトナム、日の旧漢字圏）の夢を語ったとき、時間が経つと違和感も障害となると言ったことが思い出される。
前置きが長くなった。梅の季節が終わって、今桜も散りつつある。今年の春の花を思い返すと、先ず中国行きがなくなって気持ちに乱れがあったのか、1月に咲く蠟梅の黄色い花に気が付かなかった。紅梅に気付き、ひと月早い開花に温暖変化を憂いた。白梅もそれに続いた。桜も例外ではなかった、3月末に少し早く開花し、今日あたりは路上に溜まる散る花びらも踏みごたえがあるほどに多くなった。季節は確実に過ぎつつある。
窓外の小学校の日がな校庭の絶え間ない騒ぎがなくなり、ある時間に限定された学童の児童たちの遊ぶ声に変化した。近所の家々の辺りを散歩すると、ほとんどの車が駐車してある。都会から人がほとんど消えつつあるTVの映像を裏付けるようで、多くの市民は自宅でウイルスとの静かな闘いを演じているようだ。
（つづく）
3年前中国・西安を訪ねた折、名跡の一つ「鼓楼」の楼上に太鼓が並べてあり、年初小寒から年末冬至までの名称が鼓の表面に書かれ、下に現代語で説明があった。おやっと思ったのがこの穀雨だ。古い書体の「穀雨」は読めなくもないが、現代訳では「谷雨」とある。当時調べると、現代中国は漢字を独自の（日本とは異なる）簡略化をしているのだが、穀は谷の字を当てていると分かった。何故かというと、共にguの発音で、谷には地形と共に、穀物の意も併せ持つから。つまり中国の人は「谷雨」で、穀物＋雨と思い浮かべるわけだ。日本語には谷に穀物の意味はないので、違和感が生じてしまう。以前漢字文化圏（中、韓、朝、台、ベトナム、日の旧漢字圏）の夢を語ったとき、時間が経つと違和感も障害となると言ったことが思い出される。
前置きが長くなった。梅の季節が終わって、今桜も散りつつある。今年の春の花を思い返すと、先ず中国行きがなくなって気持ちに乱れがあったのか、1月に咲く蠟梅の黄色い花に気が付かなかった。紅梅に気付き、ひと月早い開花に温暖変化を憂いた。白梅もそれに続いた。桜も例外ではなかった、3月末に少し早く開花し、今日あたりは路上に溜まる散る花びらも踏みごたえがあるほどに多くなった。季節は確実に過ぎつつある。
窓外の小学校の日がな校庭の絶え間ない騒ぎがなくなり、ある時間に限定された学童の児童たちの遊ぶ声に変化した。近所の家々の辺りを散歩すると、ほとんどの車が駐車してある。都会から人がほとんど消えつつあるTVの映像を裏付けるようで、多くの市民は自宅でウイルスとの静かな闘いを演じているようだ。
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