mixiユーザー(id:33120836)

2020年04月08日22:49

47 view

必ずしも責められることではありませんよね

新型肺炎対策のニュースで、日本は重症者用の人口当たり病床数がイタリア以下と言っていました。イタリア以下でダメ出しをするのはイタリアに失礼な気もしますが、実際にイタリアが医療崩壊の最新事例となっていますし、ドイツなどに比べると圧倒的に少ないと言う話もあるので、そこは置いておくとして、日本の特徴を考えると以外ではないかもしれないという気になります。

普段から周りの人たちと話をしていて、日本人はとにかく非常事態に備えるより、非常事態にならないことばかりを考える国民性があるのではないかと感じることが多々あります。まあ、様々なところ(特にリスク管理の解説)でよく言われることでもあり、とにかく、問題を起こさないための対策にはやたらと力を注ぐ割に、起こった時の対策の話をしようとすると「起こることを望んでいるのか」とか「予防に真剣に取り組むつもりがないのか」と言われてしまいます。限られた予算、労力の中でどんな配分をするのかを考えたとき、もちろん、問題が起こらないほうが損害は少ないので、起こさないところに重点を置きたくなるのはよくわかるにしても、起こった時に損害を少なくすることを考えておかないと、問題になってしまったらどうしようもなくなります。対策を実際にするかどうかはともかく、シミュレーションくらいはしておかないといけませんし、予防は「予測できる原因」に対してしかできないのに対して、発生した時の対策はどんな原因で起こっても同じことをすればよいので、ある意味では「効率の良い」投資と言えます。

天災などの場合は予防策はないにしろ、「起こったら」と口にすると本当に起こりそう、と言った言霊信仰ではないのでしょうけれど、やはり不吉なことは話したくないのか、備えをすることに抵抗を覚える人は少なくないようです。まあ、重症者用の病床数についてはおそらく緊急の重症者が発生するような事態が少ないという現実的な事情によるもののように思えます。それは基本的にはよいことだし、資源の有効活用と言う意味では正しいものの、柔軟性や余裕を持った運用と言う意味では問題があると言うことで、まあ、効率重視が行き過ぎると当然の状況だし、平和で安全な状況でそこに予備など必要ないと感じていた結果と言うことでしょう。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する