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2020年04月05日17:59
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河内見聞記�供�11 夢はアマゾンへ （２）
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2月からの「愉しみの夢想」は、天津に居たと想定して孔子の故郷・曲阜に始まり、古の都・洛陽、始皇帝の探し求めた不老不死薬の蓬莱山へ、そこから突如アマゾンへ飛んできてしまった。孫悟空の使った如意棒のようになんでも出来る、実に愉快な遊びである。
南米がもっと近ければ、頻繁に行き来していると思うが、何せ遠い。2000年代、年に数回往復した頃、Door to doorで最長48時間の記録もある。NYに朝着いてやれやれと思う矢先、もう一晩のフライトが待っていた。これはやったことがある人しか分からない難儀でもある。
今回は川繋がりでアマゾンにやってきたが、Pantanalという大自然の壮大さは半端でなく肝を抜かれるレベルと言っても過言ではない。が、また後日にしよう。
サンパウロで勤務した私は、Saoチョン（サンパウロはポルトガル語でSao Paulo)の独り身、何か楽しみを持たないと身が持たない。頻繁に旅行にでかけたし、月に一二度は郊外の農場ホテルで週末を過ごしたのも楽しい思い出。2007年、ある祝祭日の連休、アマゾン川の河口の町、ベレンへ出かけた。
写真には大河アマゾン周辺をクルーズするシーンがこれでもかと続く。支流に分け入り、陸に上がりジャングルを歩く、熱帯の果物、花、動物などと戯れる。カカオの大きさに驚き、ガイドさんが花を摘んで広げて見せてくれ、エキゾチックな色の配合に驚かされる。時には住民の民家に遭遇し、中を覗かせてもらった。
また市場にもでかけた。衣食住の買い物に住民が集まって来る、生きるための物資集めで、買う方も売る方も必死で、活気のあること、あること。香辛料、エビや魚の干物類、果物、薬草類等等、東海の列島のものと異なる品々、熱帯で生きる過酷さをも感じさせてくれた。
中世の砦の跡もあった。ポルトガル人によるものだが、インドネシア・スラウェシ島で見たオランダのものによく似ていた。植民地時代の名残は世界中にあるが、それを免れた日本にないものとして、記憶に刻まれる西欧式砦跡。
ツアーでは焼き物工場にも行った。あのとき、何か記念にと花瓶を、家族・親戚関係に10数個別送にしてもらっていた。今、机の前にその一つが置いてある。確かに他の日本や欧州のものとは趣が異なる。それが分かるのは自分だけというのも一風変わった感覚である。
写真に残っていない残像を今朝、寝床で探してみた。あった、ホテルを出て右に歩くと市街地に出てくる。さらに行くと大きな川と平行に歩道が続き、その先にシーフードレストランがあって、そこで最初の日、夕食をとったはずだ。ホテルから左に歩いてほどない所に、蟹の専門食堂があった。そこは飾り気のない広い空間に4人用の四角い机が素朴に散らばっているという感じ。マングローブの木の根元に生息するカニで、煮ると朱色に変色するやや大味な代物であった記憶がある。13年前にしては、かなりリアルな記憶の再現に我ながら驚く。
今週も愉しく、週末を過ごすことができた。満足、満足。
（おわり）
南米がもっと近ければ、頻繁に行き来していると思うが、何せ遠い。2000年代、年に数回往復した頃、Door to doorで最長48時間の記録もある。NYに朝着いてやれやれと思う矢先、もう一晩のフライトが待っていた。これはやったことがある人しか分からない難儀でもある。
今回は川繋がりでアマゾンにやってきたが、Pantanalという大自然の壮大さは半端でなく肝を抜かれるレベルと言っても過言ではない。が、また後日にしよう。
サンパウロで勤務した私は、Saoチョン（サンパウロはポルトガル語でSao Paulo)の独り身、何か楽しみを持たないと身が持たない。頻繁に旅行にでかけたし、月に一二度は郊外の農場ホテルで週末を過ごしたのも楽しい思い出。2007年、ある祝祭日の連休、アマゾン川の河口の町、ベレンへ出かけた。
写真には大河アマゾン周辺をクルーズするシーンがこれでもかと続く。支流に分け入り、陸に上がりジャングルを歩く、熱帯の果物、花、動物などと戯れる。カカオの大きさに驚き、ガイドさんが花を摘んで広げて見せてくれ、エキゾチックな色の配合に驚かされる。時には住民の民家に遭遇し、中を覗かせてもらった。
また市場にもでかけた。衣食住の買い物に住民が集まって来る、生きるための物資集めで、買う方も売る方も必死で、活気のあること、あること。香辛料、エビや魚の干物類、果物、薬草類等等、東海の列島のものと異なる品々、熱帯で生きる過酷さをも感じさせてくれた。
中世の砦の跡もあった。ポルトガル人によるものだが、インドネシア・スラウェシ島で見たオランダのものによく似ていた。植民地時代の名残は世界中にあるが、それを免れた日本にないものとして、記憶に刻まれる西欧式砦跡。
ツアーでは焼き物工場にも行った。あのとき、何か記念にと花瓶を、家族・親戚関係に10数個別送にしてもらっていた。今、机の前にその一つが置いてある。確かに他の日本や欧州のものとは趣が異なる。それが分かるのは自分だけというのも一風変わった感覚である。
写真に残っていない残像を今朝、寝床で探してみた。あった、ホテルを出て右に歩くと市街地に出てくる。さらに行くと大きな川と平行に歩道が続き、その先にシーフードレストランがあって、そこで最初の日、夕食をとったはずだ。ホテルから左に歩いてほどない所に、蟹の専門食堂があった。そこは飾り気のない広い空間に4人用の四角い机が素朴に散らばっているという感じ。マングローブの木の根元に生息するカニで、煮ると朱色に変色するやや大味な代物であった記憶がある。13年前にしては、かなりリアルな記憶の再現に我ながら驚く。
今週も愉しく、週末を過ごすことができた。満足、満足。
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