その数で足りますかな

２５０万枚っていうのは物凄い数であり
値打ちのある方針だとは思うけれども
昼間人口が１０００万人を越える東京都の
仮に労働人口が６００万人だとしたら
その１日分の半分も満たせない数であることは
情けない限りである
都民より周辺都市に積極的に配布して
都内に出入りする人に渡すなどして
都内に閉じ込め政策を取るなら意味はあるが
残念ながら人が集まる地域は完全に封じ込めることは不可能だと言っていい

都内を「汚染地域」呼ばわりするのではなくて
人口の出入りが止められない地域として考えるなら、という話なのである
確実に４月から新学期だの新社会人だの転勤だのの人は
他府県から流入するわけで、そこを完璧に検査してから迎え入れるわけではあるまい
日常の経済活動も止まらないのに、これからも人の出入りは続くだろうし
続けなければならないのだろうよ

日産１０００万枚クラスのマスク供給量では
ウイルス対策と花粉症対策のカバーは出来ないのではないか
マスクの奪い合いが起きるようなら国内メーカーの生産分は
全て政府が買い上げて「配給制」にしないと自由価格で流通してしまうのは
当然ではないか
倫理観を重視しない人種が一定数存在する限り
いくら非難されようとも高値で転売しようとするだろうし
いくら罰則が付きまとってもそれを購入する人もいるだろう
闇取引とでも言うべきだろうか

メーカーが価格を指し示して価格安定を図る仕組みは国が禁じたわけであるから
逆に需要が高まれば価格が高騰してしまうのは自然の理なのである
これをコントロールするには「配給制」とか「専売制」に
一時的に持ち込むしかないね
マスクだけでそうなのであるから
米もトイレットペーパーも何もかも全部、だ

人々の倫理観に市場価格を委ねるのは、そういう意味でとても危険なことなのであると今回我々は学んだのではないだろうか
自由取引を許したのはむしろ政府の方なのであるから

■政府、マスク250万枚を民間放出へ　新型コロナで品薄
(朝日新聞デジタル - 03月11日 10:56)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6004592
　政府は11日、国が保有するマスクのうち約250万枚を民間へ放出する方針を固めた。同日午後開かれる参院予算委員会理事会に報告する。新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクが一部で買い占められるなどして全国的に不足しており、医療現場などへの影響が危ぶまれていた。

　政府の6日時点の保有枚数は641万7500枚。これまでは、2日時点で743万1300枚を保有していると説明していたが、その後に精査して減った。現保有分のうち各府省が提供できる数を計算したところ、250万1千枚を民間へ出せる見込みという。

　新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクの買い占めが起きるなどして、店頭で品薄状態が続いている。政府は10日、国民生活安定緊急措置法の政令を改正し、マスクの転売を禁じることを閣議決定。取得価格を超える価格で不特定多数に転売する行為を禁じ、違反した場合は1年以下の懲役か100万円以下の罰金が科される。（鬼原民幸）