今日はミシンの日らしいから見たこのアニメの感想を。
妙なリアルさあって厳しめのバランスの上に、才能の描き方などもリアルで主役二人の足枷設定が重く展開が暗くなりがちだがキャラドラマがしっかりしててスポ根もののような面と共に見応えがある。
今回は一連の流れがこの一話だけでショートストーリーとして完成してて最後の締めが特に良い、いい構成だった。
〜見ながら詳細感想〜
■『リアル環境ガチャハズレの主人公おかっぱ』
残した手紙勝手に破く妹クソかよw
保険金残せるようにしてる親はせめてもの補填だな。
健康ってかなりコスパいいのが分かるな。
おかっぱは金の圧迫され続ける展開でハードモードだな。
金のために諦め我慢する糞展開、まさに金の奴隷。
リアルは糞と言わざるを得ない。
■『デザイナーの資質』
天才ホモイケメン「は?何言ってるの?
お金が無くて四六時中バイトするんだよねぇ?
時間は? 材料は?
いつ作るの? どうやって作るの?
24時間、頭も体も、全て作品に捧げてる人間の前であんまり舐めた事言わないでよ。
イクトにそこまでの才能は、無い」
俺も金のためにバイトや派遣いくつかやってきたけど、金の足枷のために仕方なくやるだけでそれ以外はストレスしか得られない空虚で無駄な回り道でしかない糞だからなぁ。
そんなんでスキル上げ努力し続けてるホモに勝とうとか、ろくに努力せずに努力してる奴ら以上の結果出すっていうラノベチート主人公みたいな事言ってる訳だし、デザイナー業界や技術努力を舐めきってるか、技術が理解出来てない、真剣にやってる奴を馬鹿にした発言してると取られても仕方ない。
おかっぱは真剣でそう思って言ってないのは分かるが。
ホモ「この際だから勘違いしないように事実を告げるけど、イクトのデザイナーとしての才能は、並か並以下だよ。
デザイナーになれた所で食っていける器じゃない。
これを機に諦めてパタンナーを目指した方がいい。
それとも一生極貧のまま生きて、またたくさんのものを諦めてデザイナーにしがみつく。
そんな人生がお好み?
イクト、悪い事は言わない。僕のチームに入りなよ」
おかっぱ才能ある設定じゃなかった?
衣装を仕立てる才能はあるけどデザイン能力は普通って事?
ホモのとこに入って金ある程度稼いだらまたデザイナー目指すために学校やり直せばいいんでは?
パタンナーってそんな駄目なん?
どうでもいい糞バイトなんかやったってろくに何も身につかないけどパタンナーのスキルつけとけば保険になるし、目指す場所に近いんだからそこでデザイナースキルも伸ばせるかもしれんし悪くないと思うんだが。
おかっぱ「お金が無いなんて…高校生の僕にどうしろっていうんだ!!
好きで貧乏に生まれた訳じゃないのに…!
アヤノさんみたいな何でも持ってる人が…! 好き勝手言うなよッ!!」
環境ガチャハズレてしまうと金の奴隷システムで潰される不条理におかっぱが悔しくてキレるのは当然だな。
これが才能と一緒で持って生まれたリアルチートの差だな。
おかっぱは時間あいたときサボらずスキル上げ努力してるが、金の圧迫が邪魔してくるからなぁ。
プロデザイナーの天才息子というイージーモードだとこの難度の差が分からないかもな。
■『金と友好の取引き』
マネ女「お前金が欲しいんだろ?
取引しないか」
デカ女をモデルの世界に戻すよう説得出来たら金出すって展開じゃね?w
やっぱりかww
だが成功しなくても金渡すのはゲス取引の割には良心的だな。
おかっぱ即はたき落とすかw
さすが主役だなw
(何でみんなそうやって、僕の大事なものを天秤にかけて奪おうとするんだ…!)
商業の基本はいかに利益を出すかだから相手の足元を見てくるゲス行動になるのは必然。
リアルの金絡みの構造は一見共存に見えても単純に言えばほとんどの場合金のために搾取するかされるかしか無い。
大半の人間は自分の目的のために使えるなら利用するだけで、こっちの都合なんか関係無いという事がこの展開で分かる。
例外は金とは関係無い信頼、友好関係などのコネだな。
女マネ「私はハセガワの将来に責任を持つ立場にある。
だからお前みたいに無責任に博打の後押しなんてしない」
おかっぱ「無責任って… こころさんがどれだけ頑張ってるから知らないからそんな事を!」
女マネ「頑張りが…頑張りが報われる世界なら何故チビはいいモデルになれない」
この女マネは一連の経緯あるから説得力がある。
見た目(体格)の才能という、どんな馬鹿でも一瞬で理解できる可視化された才能の絶対的な事実を突きつけたら反論なんて出来ないわなw
一時期、才能の存在を否定してる奴をネットで見たがそういう奴は全部偽善者か馬鹿だと思ってみてた。
綺麗事で印象良くしたい浅はかな考えか、実際に才能チートしててイージーモードしか知らない恵まれた奴か、分析力が低く知識も無い馬鹿で理解出来ないかのどちらかなんだろうと。
考えて努力した量が多い奴ほど凄い奴で努力は本人の頑張り、才能では無いが、性格が向いてるものに関しては度合いに応じて苦が少ないため性質が一致してる後天的才能と言えなくもない。
体の作りなど不条理に確定してる絶対的なものほど才能の本質に近いが。
女マネ「お前がハセガワにこう言えば全員幸せだ。
僕のショーにモデルとして出てくださいって」
女マネの問題は他人の幸せを勝手に決めてしまってる事だな。
生きるのが困難でも無い限り望まない状況になるのはむしろ不幸。
人間の性質の個体差は大きいという事を理解出来てない知識不足か思考練度不足だろう。
女マネは自分が大きな失敗をした根拠と同じ道を歩かせたくない善意が根底にあるせいで、他人の人生を強制しようとする最上級の傲慢な図々しい行動が出来てしまうんだろうけども。
他人の人生に干渉するならもうちょっと頭を使うべきだし、思考レベルがその役割に達していないように見える。
メタ的に言えば問題が無い人間ばかりだとドラマが盛り上がらないから仕方ないが。
■『デカ女の恩返し』
デカ女「先輩を辞めさせないであげてください!
絶対…絶対に理由があるはずなんです。お願いします!」
おかっぱが真剣なのは一緒にやってたこいつらなら分かるだろうしな。
デザイナーに必死に掛け合ってんのは以前におかっぱが助けた恩を返してる感あって善意が報われてんな。
二次元は善意が報われやすいというファンタジーがいい所だ。
全部リアル過ぎると糞化しやすいから二次元補正のバランス大事だ。
■おかっぱ「デザインが浮かばない…」
新たに作り出す、オリジナリティ出すってすげぇ難しいしめっちゃ頭使うからな。
AIが基本無理とされる最も難しい分野がこの発想だからな。
故に安易で利益も出やすいパクリに走りやすい。
ただ大半の場合は安易な手を使うのは劣化コピーになるってのが売れ線ラノベの作品群見てると分かりやすいが。
おかっぱが怒っちゃうのも仕方ないな。
ここは周りが空気読めと言いたいが、かなり追い詰められて環境が悪過ぎるの外野じゃ分からんし、考えてストレス溜まるのもやってみないと理解出来ないだろうからなぁ。
■おかっぱ「うん。服を作れてお金もらえるだけ、十分幸せじゃんか。
パタンナーの何が不満なのさ?
よし!綾野さんのとこ行って…ちゃんと謝ってお礼言わないと…」
自分を曲げるために言い聞かせ正当化し取り繕う、妥協の典型的パターンでリアル。
実際とりあえずはこれでいいと思うが。
これで終わりみたいな論調だが、辞められない契約や時間制限でもあんのか?
■『女主人公はパリオーディション全滅』
そりゃ日本で無理なのに、体格がよりいいだろう外国じゃ余計無理だわな。
だが挑み続ける情熱は凄いしタフだな。
■『結末』
社長「私も都村君に謝らなくちゃいけないことがあってね。随分待たせてしまった」
おかっぱ「えっ!これ…」
社長「都村君。詳細は聞いていないが…今お金に困ってるんだろ?
柳田君が伝えてくれたよ」
デザイナー、社長に掛け合うとかやるやんけ!
おかっぱ「なんで柳田さんが?」
社長「柳田君から伝言。
長谷川に感謝しろって」
デカ女からの善意の連鎖、めっちゃいい話だなぁ。
金と天秤にかけてデカ女を利用する側にまわらず、人として正しい事をした奴が正しく報われる二次元ファンタジーがリアルと違ってとても良い。
社長「都村君私と初めて会ったときのこと…覚えてるかい?」
おかっぱ「はい」
社長「あのときの約束… 今、果たさせてくれないか?」
社長「千雪に作った服のデザインを、買い取らせてほしい」
おかっぱ「藤戸…社長…僕…ファッションデザイナーになれると思いますか?」
社長「私からしたら、ならない方が驚きだよ?」
ガイ先生ちょっと思い出す。
二次元はこういういいファンタジーあるのがいいとこだわ。
今度はおかっぱが女主人公を誘う展開に繋がるのもいい連鎖で終わり方がとても良く、めっちゃいい話やんけ!
ギリギリ報われる二次元ファンタジーではあるが、環境や能力の高さや努力情熱以外に、人脈運とコネの大事さも良く分かる展開でもあり、それらはリアルといえる。
主人公の妥協判断がもうちょっと早かったらまったく違った展開、人生になってる可能性あって、たった一つの選択が大きな分岐点になるリアルさも感じる。
【おもしろい】
[☆1 ◎5 ○2 △]
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