風の電話
監督:諏訪敦彦 出演:モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和
モトーラ世理奈のドキュメンタリーのように見えてしようがなかった。
諏訪監督の映画なので、セリフは役者任せだというが、
あの間といい、動かない演技といい、親をなくしたハルが旅をしているようにしか
見えない。
メイクしていないような、そばかすが目立つ顔で、
モデル出身といいながら、ハーフのようにも見えつつ、でもかわいいとは
言えない、出始めの頃の小松奈菜をもっとふてくされたようにしたような
彼女の立ち振る舞いがすばらしくて、
彼女が土の上に横たわる時の情動が何ともいえずひりひりと伝わり
周りのプロの役者さんたちの演技がドラマであることを示唆しながらも
クルド人家族との交流を描いた場面は、間違いなく素の彼女であり
そうか、こんなふうに笑えるんだという発見に驚くくらい
西島秀俊との場面では
回想がファンタジーとして描かれるが、それが彼女のビジョンなので
ほほえましく、切なく
他の人も抱える喪失感と
現実の冷たさを感じさせている。
<公式ホームページ>
http://kazenodenwa.com/
いきなり金子修介がコメントしていて、びっくり。
<モトーラ世理奈、世界を反射する映画旅 Real Sound>
https://realsound.jp/movie/2020/02/post-504651.html
こちらは、信頼できる荻野洋一が書いていて、西田敏行ほかのインタビューが
掲載されている。テレビ東京の紹介番組を荻野さんが監督していて、
その動画も見ることができたのだけど、今はもうない。
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