必殺拳！嵐を呼ぶ少年

2020年になっても地球防衛軍5を継続プレイ中。やっとこさエアレイダー終了して達成率が75%に。

・ブライトバーン　恐怖の拡散者


ジャンルミックス映画と思っていたら思いっきりホラー映画の手法だった。終始緊張感途切れず、グロありビックリ系エンタメB級ホラーとしては傑作の部類。
ただし親子のドラマはかなり薄い、というより闇落ち後のブランドンを掘り下げる描写がほとんどなく、ヒーローどころかヴィランとしてのパーソナリティーを感じられない。両親をはじめ周囲が苦心してコミュニケーションを取ろうとするのは伝わってくるが一方通行の感情の流れしかなくすべて上滑り。(しかも愛や情がまったく意味をなさない)その為序盤を除くと結局「怪物vs無力な人間たち」という構図でしか見られない。好きな子に対する歪んだ感情とか、厨二感溢れる行動と、内面がかみ合わず。
宇宙船から操られることにより悪落ちの動機が弱く、過程が不明瞭になる。アレのせいで説得も改心も余地が無く、親がどんな育て方をしようが茶番になってしまう。天然サイコか、周囲に歪まされる流れなら「あのときこうしていれば」と想像の余地が出来るのだが
今一つスカッとしない人の死に様(犠牲者に悪人が一人もいないのもなあ)や救いのないラストも含め、さほど万人向けとは思えない
製作側はユニバース化したいらしいので、続編があれば色々と決着つくといいな。


・シャイニング


原作スティーブン・キング、監督スタンリー・キューブリックという巨匠２人による古典的名作ホラー、というよりサスペンスに近い？
いやー凄い。「１か月後」からラストまで、不穏さ、窮屈さ、不快さ、緊張感が片時も途切れない。
人がバタバタ死ぬわけではなく、むしろクライマックス近くまでほぼ現実的には何も起きないに近いにもかかわらず、退屈どころか画面が目をとらえて離さない。
テンポの良い展開と、何といってもジャック・ニコルソン夫妻の演技に尽きる。必見。