最近の若い子には細面で顎周りがすっきりとした美男美女が増えていますが、噛む力が弱いと言います。実際に最近の食材は柔らかいもの、刺激の少ないものが増えています。子供のころからこうした柔らかいものや食べやすいものを選んで食べてきたとしたら、あごの力が弱いままで大人になってしまいます。
小さいうちから大切にされて雑菌から守られると、腸内細菌の発達が妨げられ、免疫力の弱い大人になってしまいます。両方とも同じような流れだと思います。テレビ番組などでも固いものを噛むことの効果をよく取り上げているように、「噛む」という行為は健康を維持するためにとても大切な行為です。
野生の動物は歯が弱ってしまうと死に直結してしまうと同様、人間も歯が重要です。噛む行為は、口や顎から刺激が大脳に伝達され、頭を活発に働かせます。たとえば記憶を司る海馬や、感情をコントロールする扇桃体などが活性化するわけです。
これによって子供ならものを覚える力が、高齢者なら認知症などの防止に効果があります。さらに、よく飲むと脳の満腹中枢が働き、食べ過ぎ防止することができますし、味を感じる感覚も養われていきます。
噛むと唾液がたくさん出てくるので、胃腸の消化を助けるうえ、唾液によって口の中の雑菌を殺し、虫歯や歯槽膿漏などを防ぐ効果があります。また唾液には発がん性の物質を殺したり、力を弱めたりする酵素が含まれています。
このように、固いものを噛む行為はいいことばかりです。食事の際は回数を多めにしっかり噛むことを意識してください。固い食べ物は、人の体を健康にしてくれます。そんな理由から、宴席で私がおすすめしたいつまみは、スルメです。
ご存じのようにこれらはとても固いものですから、必然的に何事も繰り返して噛むことが要求されます。しかも噛めば噛むほど味が出ておいしくなるという特徴があります。スルメを噛むたびに、脳がどんどん若返っていくと考えてもいいでしょう。
固いという意味では、ビーフジャーキーなども同じ効果があります。固いからといって遠巻きにせず、つまみにはぜひスルメを食べましょう。噛めば噛むほど味わいが深く、胃腸の消化も助けてくれて、しかも脳も元気になるのですから素晴らしいです。
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