mixiユーザー(id:12410478)

2020年01月27日10:25

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素晴らしい、オレグ=プリミアーニ先生の発表。

昨日は、無窮會の冬季の例会でした。発表がありました。

オレグ=プリミアーニさん(大東文化大学非常勤講師)が、三十六歌仙について研究発表しました。

全国の東照宮に奉納された三十六歌仙の額についてです。
左右に並べられていますが、どの位置のものも、ご神体の方を向くように描かれていて、顔が右を向いていたら、和歌は右から、顔が左を向いていたら、和歌は左から書かれています。
ところがこれは、どうやら東照宮奉納分だけらしいですね。一般の三十六歌仙絵巻や絵図には言えません。東照宮に奉納するものは、やはり、東照宮の思想に従ったのでしょう。

また、顔の向きを、川越喜多院では激しく変更されていて、なぜか? という問題があります。これは、岩佐又兵衛が描いたもの。そして岩佐又兵衛は、信長に反旗を翻し一族を惨殺されたが自分だけ生き残ったという、荒木村重の子です。
しかも、浮世絵の元祖とされるほど、デフォルメの名手です。

山王一実神道(東照宮の宗教)の現実観、
岩佐又兵衛の徳川幕府に対する意識と、それぞれの歌仙観という大きな問題を衝いています。
また、顔の向きは、一コマの場合、近代風刺画の全てと言っていいです。たとえば、大正期の風刺画で、芸者が成金紳士の方を向いているか否かで、芸者の紳士の捉え方が全てわかります、では、コマが連続する少女漫画はどうかというと、キャラクター造形は、持ち物や髪の色でした。実はその萌芽が、日光東照宮の三十六歌仙にあります。

いや。三十六歌仙の構図という細かいものでありながら、背景の問題は、とてつもなく広い。
オルグさんは、イタリア人です。このような恐ろしく優秀で視野が広い外人が来日すると、いや。「しかし の後が重要」などというインチキを教わった日本の若者は、カタナシですね。

ビックリしたと同時に、考えさせられました。
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