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2020年01月26日11:30

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オーケストラ・アンサンブル金沢 狭間美帆

オーケストラ・アンサンブル金沢 第424回定期公演マイスター・シリーズ
1月25日
ベルク 室内協奏曲 作品8
挾間美帆 南坊(みなみのぼう)の誓い(OEK新曲委嘱作品、世界初演)
ベートーヴェン 交響曲 第2番 ニ長調 作品36

指揮:マキシム・パスカル
ヴァイオリン:ユージュン・ハン, ピアノ:アルフォンス・セミン(ベルク)

全く期待していなかった演奏会。
挾間さんと池辺晋一郎氏が開演前に話をしていた。
挾間さんは、ニューヨーク在住で今回の公演が終わったら、ロサンゼルスに飛んで
グラミー賞式典に備えるとのこと。
美人で細い。

会場にNHKのカメラが入っている。
舞台にマイクのセッティング。劇場の人に聞くと、挾間さんの曲だけ録音している
とのこと。

ベルクの感想は書けない。ハンのヴァイオリンもセミンのピアノもいい音だった。

挾間さんの曲は、高山右近を題材にした曲。
金沢城を建設したことやキリシタン大名としての活動などをモチーフにしている
とのこと。
ジャズ作曲家としての実績から、そういう感じの曲かと思いきや、
わくわく感に満ちた始りとオケのスケールの広がりを感じさせる展開で、実にいい。
前説でポリフォニーとか言っていた。
ジョン・アダムズの「エル・ドラド」のような感じでもある。

ベートーヴェンがまた、びっくり。
指揮者のマキシム・パスカルが、指揮棒なしで両手を大きく広げたり、上半身のけぞったりとタコ踊りのような動きで、苦笑しながらも、でも演奏されている音楽が
指揮どおりエネルギッシュで疾走感に満ちていた。
第4楽章の盛り上がりのところなど、右手をぐるぐる回していた。
カルロス・クライバーかっ!
こんな激アツの2番はなかなか聴けない。

アンコールがあって、
グルック オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊の踊り」

松木さやさんのフルートとの協奏曲。しっとりと。
いやー、よかった。松木さんやっぱ、いい。

ホルンは右手配置で、今回は外国の美女が入っていた。
アンジェラ・フィオリーニ。
フランス人で米国で活動している人らしい。

作曲家、指揮者、ピアノ、ヴァイオリン、フルートと、30歳台(おそらく)の若手が
活躍する演奏会だった。

挾間さんの曲は、OEKのレパートリーとして、今後、
「風と緑の音楽祭」のオープニングに演奏するとよいと思う。
映画音楽もできるのではないか。
そのまんま高山右近のドラマのテーマになる。
全く印象に残らない今の大河ドラマのオープニングよりもいいと思う。

取材していたNHKの放送は、明日27日の朝の「おはよう日本」で放送される
と、挾間さんのツィッターに掲載があった。
グラミー賞の発表とともにたのしみである。

<挾間美帆Webサイト>
http://www.jamrice.co.jp/miho/

ポピュラーのオケのアレンジなどを多く手掛けている
なぜか、五木ひろしとの仕事が多い。
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