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2020年01月22日21:23

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卒業論文「日本酒の歴史」

今日は口頭試問のあと、学寮の送別会に出席した。いつもだと見知らぬ学生に囲まれて「借りてきた猫」のように大人しくしているんだけど、今回はさきほど口頭試問したばかりの学生が目の前に座っていたので話も弾んだ。

その学生は原研究室の子で、「日本酒の歴史」をテーマに卒論を書いた(正確な論文名は忘れた)。良くまとまっていたが、重要な吉田元氏の著書(『日本の酒と食』・『江戸の酒』など)を読んでいないなど、ツッコミどころも満載だった。

一番の問題点は酒の主産地がどのように変遷したかが抜けていること。彼女は青森の出身だというので、東北が酒所と定評を得るのはいつ頃からか聞いてみた。だいたいの人は江戸時代からではと答えると思うけど、彼女の回答は分からないとのこと。

江戸時代、秋田藩主・佐竹氏は地元で醸造した酒を飲まなかった。わざわざ上方の酒を取り寄せて飲んでいたんだ。つまり近世でも中世以来の上方、奈良や伏見などの酒が依然として銘酒だったというわけ。東北に銘酒が生まれるのは明治以降になる。

質問している内にお互い気分が乗ってきて、酒海や梅花盃、さらには中世では反吐を吐くことが賞賛されたことなども楽しく話した。こうなると口頭試問じゃなくて、ただの酒好きの酒話だ(笑)。

送別会のあと研究室には戻らず、アパートに戻って寝支度をした。今は布団の中で一杯やりながらパソコンに向かっている。今日はずっと風邪気味だったので、早寝することにしたんだ(寝付けるかどうかは分からないが)。

明日は会議の後、午後には東京に戻る。明後日から2泊3日の和歌山県調査旅行。いまのうちに風邪を抜いておかないとね。
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