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2019年12月23日17:49

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その昔、人獣細工という小説を読んだ事がある。

因みに、分類としてはホラー小説。
かなり後味の悪い結末なのだけど、人の定義について問いかける作品だった。

登場人物は移植医療を研究していた学者と、その「戸籍上の」娘。
ただし作中の医学者は既に故人、そして学者どころか人としての倫理観を放り投げた外道だった事が、死後娘が発見した「自分への移植記録」から明かされる。

今回の研究を行う学者は当然まともな倫理観を持っていると思う(というか、作中の医学者は余りにもマッド過ぎる)。
だがこの研究が成功し、移植治療として実用化された場合。
その過程でいくら倫理的な問題をクリアしても、余程巧く一般に周知させないと、治療を受けた患者達が、作中で娘が受けたモノと同様の偏見に晒されるのではないか?

因みに物語は、娘が「ヒトブタ」との罵声を受けた事を切っ掛けに始まっていた。

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■ブタ体内で人間の膵臓作製へ=明大の研究計画を了承―文科省
(時事通信社 - 12月23日 12:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5912534

 移植医療に用いる膵臓(すいぞう)などの人間の臓器をブタの体内で作ることを目指す明治大学などのチームによる研究計画を、文部科学省の専門委員会が23日、了承した。

 研究は同大の長嶋比呂志教授らが実施する。膵臓が作られにくくなるように遺伝子操作したブタの受精卵に、人間の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を注入した上で、ブタの子宮に戻して育てる。受精卵はブタに人間の細胞が混じった胎児に育つ見通しで、移植から約30日後の妊娠初期に当たる時期に取り出し、膵臓の基となる組織に人間の細胞がどの程度混じっているかを調べる。

 良好な結果が得られれば、子宮で育てる期間を長くしたり、出産させたりする研究に移る。ただ、現時点では課題が多く、実用化に至る場合でも10年以上の期間が必要だという。
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