十二月ラ記／縄文・光明禅寺・クリムトその他

美術展は面白いな。

国芳・芳年＠市博は、楽しめた。
この時代の変体仮名はかなり読みやすいので、
８割がた読むことができる。（修行の甲斐があるなあ）
江戸の文章のウダウダなり、ペッポッパアなりが判読できることは、
横に貼られた解説文を超えて、楽しめる。

縄文大国ヤマナシ展＠国博＆大野城某所
山梨のエレガントな水煙土器が楽しめる（大宰府）
井戸尻ほど、アブストラクトな神々が降りてきはしないけれど、
アルカイックなギリシアと通底する耽美がここにはある。
節度ある美。
大野城の展示物は、さほど洗練されておらず、田舎の不細工な娘だったが、
懐中電灯で照らしてみるという趣向が、
ヒダヒダの輪郭をクッキリさせて、楽しめた。

書物は
海野弘監修のクリムトの画集。
印刷はベストとは思わないけれど、
ほぼ全作品が網羅されているのではないか。
初期の「これだけ描ければ大絶賛、食うに困ることなし」の作品群、
すごく美しい、の世界から、
エロスと渦巻きの世界に逸脱・冒険し、
（縄文にせよクリムトにせよ、渦巻きはグレートマザーの象徴だ）
一方でモネゴッホな風景画に溺れる。
すごく楽しい。

ジョン・コルベット『フリー・インプロ聴取の手引き』
勉強になります。
勉強してください。

モミジは
大宰府・光明禅寺。
重森美玲の、やや声高の大勢の石たちを、
苔が「まあまあ」と柔らかくとりなし、
そのやや不穏なおだやかさの上を、
モミジの赤とオレンジがキラキラと舞う。
絶妙である。

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で、ラーメンは
先月20軒20杯（１杯は中央公園イベント）
新規５軒。

新規は
駅南・馬軍峰牛肉麺、麺はほぼウドン。薬膳で好みである。
川端・きりん、ライトで、滋味うすい佐賀。あたるとはまるかも。
赤坂・中華万来、中華屋さんの古きラーメン。
大名・豚そば月や、美味いけど豚清湯少し飽きたかも。
佐賀・ぷいぷい、しっかり佐賀の若き雄者、市内に移転してほしい。

美味かった店、
久留米・大栄、駅南・馬軍峰牛肉麺、西新・しばらく、
親不孝通り・メンラボ（すったもんだがありまして）
住吉・博まるのかしわソバ、
久留米の丸久、潘陽軒。

先月の記録
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1973540598&owner_id=10212320
昨年の記録
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1969409377&owner_id=10212320
毎年国際マラソンに悩まされてるんだな。