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2019年12月01日20:27

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原発のおじさん

大勲位の訃報がショックだったかと言われれば
「ようやく逝ったか」程度の出来事であった。

僕は日本社会党支持の父親と
ごりごりの自民党支持の母親の間に生まれた人間で
中曽根政権時は小学生だった
担任が日教組に赤く染まった女教師で
天皇制度や自衛隊や憲法9条絡みの質問をすると
苦々しい顔をして逃げていたのを思い出す
その中でも一番困った顔をしていたのが
原子力発電に関する質問だった

地元の関西電力は「クリーンエネルギー」と
イメージ広告を繰り返し行っていたが
スリーマイル島事故の後で危険性は証明されており
図らずも中曽根政権末期にはソ連のチェルノブイリ事故で
ダメ押しとなったが
中曽根と正力松太郎が
日本の「核兵器は保有しないが核エネルギーは運用する」
おかしな体制づくりの中心人物になったことは
当時小学生の僕にも「?」が一杯発生する不思議な出来事だった

どうして「非核三原則」とか謳ってるのに
原子力発電所を作るのだろうか

担任の女教師は苦々しい顔をさらに苦々しくして言った

そうこう言っていられないほど、電力消費が増えて
日本のエネルギー問題が深刻になったからよ

誰が見たってそれが真の回答ではない事は分かった
生臭い事情がそこにはあって
短い説明では答えきれないのだろうと察するには充分であった

父親が言っていたのが
「中曽根が日本を核保有国にしようとしている」
かも知れないという示唆だった
だが、中曽根のエピソード筆頭に挙がる
「ロンヤス」外交にほど訝しい思いを抱いたことはない

そんなに愛称で呼び合うことが
持ち上げられることなのか
つまり、アメリカに迎合することが政治的に
最も価値が高いことなのか

「じゃあさ、先生。
ほぼアメリカに作らせられたといっても過言ではない
現在の日本国憲法ってどうかと思うよね?」
「良い部分と悪い部分があると思うわ」
「アメリカにとって都合が悪い部分は少なくともないってことやんね?」
「あんた、質問ばっかり」
「また、逃げたね。先生」

レーガンは俳優上がりだが
中曽根は軍人上がりである
それに、あの田中角栄と同学年だが
角栄はまだ当時、隠然たる地位を保持していた
中曽根のことを真の首相だと認めるに至らない状況だった

「じゃあさ。どうせ皆、田中角栄の言いなりになるのを分かってて
選挙の時に自民党の議員に投票するの?」
「私には分からないわよ」
「老人たちのせいだと言いたいの?」
「そうとは言ってない」

もっとまともな中曽根を振り返る記事は出てこないのだろうか

■トランプ氏、中曽根氏死去に哀悼 レーガン氏の言葉引用
(朝日新聞デジタル - 12月01日 12:06)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5885284
 トランプ米大統領は11月30日、声明を発表し、中曽根康弘元首相の死去に深い哀悼の意を表した。
 トランプ氏は声明で、中曽根氏と「ロン」「ヤス」と呼び合う友情関係を築いたレーガン元大統領の言葉を引用し、「友人であり、賢明な仲間であり、そして太平洋地域における米国の最も重要な同盟国のリーダーだった」と指摘。そのうえで「(中曽根氏が)日米同盟の強化に努め、アジアにおける民主的な政治体制の拡大に関与したことは、地球規模の日米間のパートナーシップの基礎を作り上げた」と述べ、中曽根氏の功績をたたえた。(ワシントン=園田耕司)
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