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2019年11月30日22:29

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責任問題

政治が悪いのは有権者の責任、とちょくちょく日記に書いています。これは「Truth, but Not Useful」な話で、結局は無責任に「政治が悪い」とグダグダ言っている人たちに腹が立って愚痴をこぼしているだけで、私の言葉で動くはずのない人々を非難して自己満足しているだけ、と言われると返す言葉がありません。同様に、これもちょくちょく日記に書く「組織の劣化」もNot Usefulな行動につながらないものの、悪意や間違いがなくても悪い結果は起こりえるのだ、と言うことをもっと多くの人が理解してなんでも人のせいにしようとする風潮が改善するともうちょっと過ごしやすい世の中になるような気がします。

組織の劣化については、無責任な人ほど出世しやすい組織構造が原因で、安定していない組織(拡大急成長中とか、競争が激しいとか)では実力が伴っていない人は淘汰されますが、安定した組織(業績の良い大企業や老舗企業)では処世術でごまかせる場合も多く、むしろ責任を引き受けない人のほうが着実に生き残れますし、上司にとっても責任を上手にごまかしてくれる人のほうが(株主対策やら実際に企業の存続にかかわることも含めて)都合がよいので、よほどのことがなければ組織のパフォーマンスは落ちていきます。

問題は、現実では実力があっても毎回確実に結果を出せるわけではないということで、多少目安になる指標はあっても確実に実力を評価する方法はありませんから、せいぜい実績での評価と言うことになり「過去の栄光で評価されているだけの現在通用する実力がない年寄り」がのさばることになります。そして、その原因は「第三者が納得する理由がなければ責任を取らされる」という意識で、実際に「今最高のパフォーマンスを発揮できるで『あろう』」人物が別にいたところでそれを第三者(つまりは、その仕事の詳細を知らない人)が納得できるように説明できるわけもなく、それができるのはむしろ仕事の中身など関係なく相手が納得できそうなことを適当に話せる人だったりして、結果としては「ちゃんと責任を取らせようとすることで無責任な人間が生き残る」ことになるわけです。

責任を取らせようとしなければ、何をしても許されるのだと判断がいいかげんになり、取らせようとすると、責任を全うする振りがうまい人のほうが責任を全うする人より評価される、と言うことで、社会を進化させるには「責任」にかわる評価基準が必要になりそうです。と、今日もNot Usefulな話ですが、問題意識を持つ人が増えればUsefulな解決策を思いつく人も出てくるかもしれないという思いを抱きつつ投稿します。
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