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2019年11月08日00:12

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IT イット THE END "それ"が見えたら終わり

前編で殺人ピエロ「ペニーワイズ」を、力を合わせて何とか撃退した「負け犬クラブ」の子供達。

後編となるこの作品は、前編から27年後、大人になった「負け犬クラブ」が再び「ペニーワイズ」と対決する…、というストーリー。


ごく一般的なホラー映画の上映時間は、約一時間半くらい。

観客がホラー映画の緊張感に耐えられるのは、これくらいが妥当だと思います。

しかし、この作品の上映時間は、2時間46分。

製作者が観客を皆殺しにする気満々としか思えない…w

この作品の見どころは、「ペニーワイズ」の姿を借りて現れた主人公達のトラウマに、彼ら自身がいかに立ち向うのか?という心理描写にあります。

そのトラウマになっているのは、弱い者イジメ、家庭内暴力、差別など…。

どれも今、誰にでも身近にある普遍的な問題です。

原作小説を書いたスティーヴン・キングの作品全般(全部は読んでませんが…)に言えるのは、「どんな化け物より、生きている人間の方が怖い」ところ。

キング原作の映画「シャイニング」でも、「双子の幽霊」や「血の洪水」のシーンより、斧を振り回すジャック・ニコルソンの方が怖いのなんの…。

この作品でも、観る人によっては変態殺人ピエロより、「生きている人間」による普遍的な問題の方が不愉快で怖いと感じると思います。

過去に弱い者イジメを受けた人や、家族関係で悩んでる人には、心に突き刺さるモノがあって、登場するキャラクターに共感するでしょうね。

大人になった主人公達が仲間割れなどの紆余曲折を経て、「子供の頃の悪夢=ペニーワイズ」と勇気を持って対決する姿には、思わず感涙…。

そういう心理描写のドラマが良く出来ていて、2時間46分を全く飽きさせない。



ラストはまるで、スティーヴン・キング原作、ロブ・ライナー監督作品「スタンド・バイ・ミー」を見ているような感覚に陥りました。

「ホラー小説の帝王 スティーヴン・キング」が出演していてビックリしたw(どこに出てきたのか?は、見てのお楽しみ)。

古典的ホラーSF映画「遊星からの物体X」の有名なシーンのリスペクトは、見ていて気色悪かったけど面白い。

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