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2019年11月04日21:07

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冬の話-2 "血"


 百合ヶ丘/午後/雪


 グ「そりゃアタシの専門だろうがよ。」
 中「うん。」
 グ「どうしろってんだ? はっきりは見えてねぇんだろ?」
 中「しかも祓うな消すなではね。」
 グ「…はっきりお手上げだな。どうすんだ?」
 中「とりあえず見てからかねぇ? ああ、終わったらスコッチやるよ。幸輔と呑んで呉れ。」
 グ「そりゃぁいいんだけど、仕事の方がねぇ?」
 中「受けたからにはってトコだな。全く、僕の回りは面倒だらけだ。」
 グ「……んじゃ受けんなよ。」
 中「…………。」
 グ「……そうもいかねぇか。ああ、ココだな。」
 真「よ、宜しくお願いします。」
 中「様子は?」
 真「…い、何時もと同じ、です。」
 グ「……ん? んん? ぁー……おい、神内、最高に面倒臭ぇぞ。」
 中「知ってる。」
 グ「邪魔すんぜー。霊障振りまく気もねぇのな。けど、それ、見つかるか? ああ、だからアタシと神内か。」
 中「やっぱり調べ物もしないとだな。おい、藤沢の末妹、かかるぞ、コレ。」
 真「……はい。足りない分は、その、わ、私の、」
 中「本気なんだろうな?」
 グ(うっわ、珍しく機嫌悪ぃ〜。)
 真「へっ? あ、あの、は、……はい。」
 中「莫迦者。」
 真「…んっ。」
 中「グミ行くぞー、とりあえず新聞屋か。」
 グ「へいへい。珈琲でも用意しててくれよ、アイツがブラックでアタシはシュガーだけな。」
 真「…は、はい!」
 グ「……ぁ。おい神内、やっぱ幸輔も使う。」
 中「…ん? ああ、そうか。そうだな。仕方ない。金は僕が持とう。」
 真「……?」
 グ「そりゃ良い体だけど手は出さねぇよ、冗談だっつの。」
 真「で、でも…ですね…。」
 中「もううっさいから黙ってろ。その方が可愛いから。」
 グ(……? ああ、そういう事か……。)
 

 そんな。超不機嫌神内。


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