百合ヶ丘/午後/雪
グ「そりゃアタシの専門だろうがよ。」
中「うん。」
グ「どうしろってんだ? はっきりは見えてねぇんだろ?」
中「しかも祓うな消すなではね。」
グ「…はっきりお手上げだな。どうすんだ?」
中「とりあえず見てからかねぇ? ああ、終わったらスコッチやるよ。幸輔と呑んで呉れ。」
グ「そりゃぁいいんだけど、仕事の方がねぇ?」
中「受けたからにはってトコだな。全く、僕の回りは面倒だらけだ。」
グ「……んじゃ受けんなよ。」
中「…………。」
グ「……そうもいかねぇか。ああ、ココだな。」
真「よ、宜しくお願いします。」
中「様子は?」
真「…い、何時もと同じ、です。」
グ「……ん? んん? ぁー……おい、神内、最高に面倒臭ぇぞ。」
中「知ってる。」
グ「邪魔すんぜー。霊障振りまく気もねぇのな。けど、それ、見つかるか? ああ、だからアタシと神内か。」
中「やっぱり調べ物もしないとだな。おい、藤沢の末妹、かかるぞ、コレ。」
真「……はい。足りない分は、その、わ、私の、」
中「本気なんだろうな?」
グ(うっわ、珍しく機嫌悪ぃ〜。)
真「へっ? あ、あの、は、……はい。」
中「莫迦者。」
真「…んっ。」
中「グミ行くぞー、とりあえず新聞屋か。」
グ「へいへい。珈琲でも用意しててくれよ、アイツがブラックでアタシはシュガーだけな。」
真「…は、はい!」
グ「……ぁ。おい神内、やっぱ幸輔も使う。」
中「…ん? ああ、そうか。そうだな。仕方ない。金は僕が持とう。」
真「……?」
グ「そりゃ良い体だけど手は出さねぇよ、冗談だっつの。」
真「で、でも…ですね…。」
中「もううっさいから黙ってろ。その方が可愛いから。」
グ(……? ああ、そういう事か……。)
そんな。超不機嫌神内。
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