在りし日の影を追って-3

　安アパート/智也の部屋/昼/晴れ

　青「…んー……ぉー……。」
　白「…？　ああ、影を追ってるのね。」
　青「……んー。」
　ポ「随分影も長くなったな。」
　白「もう冬ね、昼も随分短くなったわ。」
　ポ「朝も暗いし夕暮れも早い。」
　白「巡り巡り、かしら。そう言えばあの物書きは何処へ行ったのかしら？」
　ポ「知るかよ。」
　青「…ん？　……物書き？」
　白「私達の友達よ。智也は莫迦とか阿呆とか呼ぶわね？」
　青「…ん、ああ、この前。」
　ポ「その莫迦だな。ったく、どこ歩いてんだか。」
　青「……ん、多分、もうすぐ。」
　ポ「何か見えるのか？」
　青「……んー……びみょ。　……でも、多分。」
　白「クスクス。なら、きっとそうなんでしょうね。お昼は？　お蕎麦で良いかしら？」
　ポ「ああ、頼む。」
　青「……ネギ多目でー。」
　白「はいはい。」

　そんな。