このところ、台風だなんだと、気温が高かったり、大雨だったり、なかなか大変です。
1853年の本日、10月4日にオスマン帝国がロシアに宣戦布告、
バルカンの火薬庫が弾けてそれまで紛争状態のクリミア戦争が本格化します。
フランス、オスマン帝国およびイギリスを中心とした同盟軍及びサルデーニャと、ロシアとが戦い、
ドナウ川周辺、クリミア半島、カムチャツカ半島にまで及ぶ世界規模の戦争になります。
イギリス・フランス艦隊が侵攻するにいたり、連合軍が勝利する訳ですが、
その際、暴風で黒海の英仏艦隊が壊滅、天気予報の必要性をナポレオン3世に進言したのが、
フランスの数学者、天文学者ユルバン・ジャン・ジョセフ・ルヴェリエ氏。
化学を学んでいた氏は、後に天体力学を専攻、パリ天文台で生涯の大半を過ごします。
氏は天王星の軌道運動の観測結果と
ケプラーの法則やニュートン力学から予言される運動との間の矛盾を説明するための計算を行い、
1846年8月31日の計算結果をベルリン天文台に連絡。
連絡を受け、観測すると、予測から1度以内の位置に新惑星である海王星を発見。
というエピソードの方が有名なのですが、氏が観測と計算で偉業を成し遂げた所が
天気予報の提唱者たらんとする所以に思えます。
今や気象観測は 高性能レーダーやスーパーコンピューターを用いた大掛かりなものに。
そして天気予報は、軍事だけでなく、人類の生活に無くてはならないものになります。
科学的な天気予報の歴史はまだ200年たっていません、
これだけ急に拡がりを見せた学問もそうは無いでしょうね。
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