怪しげな新興宗教と言うのは、往々にして日本的な曖昧さを認めないでしょう。少し前、麻原彰晃をはじめ、13人のオウム真理教の教団幹部の死刑が執行されたけど、メンバーを見て、改めてエリートが多いのに驚きました。
高学歴の研究者や、医者などがいました。カルトな新興宗教が受験エントリーを勧誘するのは、そういう勉強ばかりして来て世間をしらないような方が一番洗脳しやすいからでしょうか。優等生が実社会で使える「頭が回る」かというと、必ずしもそうではないのです。
ただ受験勉強のテクニックに秀でているだけで、社会を生き抜く知恵を持っているとは限らないわけです、ガキの頃から不良とやりあったり、きついアルバイトや肉体労働をしたり、そういう厳しい世間と接してこないままいい年になってしまうことがあります。
世の中は「〇か×か」では決まらないことばかりなのに、そういう純粋倍養の方々は「こっちが正しくてこっちが悪い」という二次論にすぐ寄りかかってしまいます。マークシートの回答みたいで、その方が居心地いいのでしょう。
オウムみたいな宗教というのは、そういう方たちを目ざとく見つけ出して洗脳しているのです。別に年寄りが宗教にはまることを、そういうカルト集団と一緒にしているわけではありません。でも、「単純な二次論を疑え」というのは、老後をまっとうに生きるための手掛かりになるのではないかと思うのです。
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