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6月まで12年2ヵ月にわたり北海道勤務しており、毎年春には白魚、秋はサンマで一杯やりに厚岸の「喜州寿司」に通っていた。
今年も5月に厚岸湖の白魚で一杯引っ掛けに行ったが、当時勤務していた札幌からわずか2年2ヵ月で転勤になるとは思っていなかったこともあり、「次はサンマの季節に来ます」と伝えてしまった。
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その旅行から戻った直後に7月からの福井勤務を命じられ、サンマの季節を待つことなく福井へ転勤することになった。
しかし、北海道から遠い北陸勤務になったとは言っても、身柄を拘束されているわけじゃないし、約束してしまったことは守らねば信用にかかわる。
約束してしまった以上サンマで一杯やりに厚岸の店へ行かねばならない。
そんなわけで、サンマの水揚げ日本一の根室を訪問するのとセットで厚岸の店にも行くことにして旅程を組んだ。
JR東日本と北海道のシニア会員組織「大人の休日倶楽部」会員限定で、9月2日〜11日のうち連続する5日間管内の新幹線や特急を含む全線乗り放題で26000円という「大人の休日パス東日本・北海道スペシャル」を利用することにして、厚岸の店へは釧路のホテルを予約していた9月7日土曜日に訪問することに決めた。
釧路で合流して千歳のマイミク氏も同席することになり、釧路からJRで厚岸へ。
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厚岸駅から店までは遠いが、事前に連絡してJRの到着時刻に合わせておかみさんにクルマで迎えに来てもらった。
お店に着くと、前回春に入れた焼酎のボトルを出してもらってロックでちびちびやりながら始める。
サンマに行く前に、新物の自家製イクラを出してくれたが、コクがあって旨い。
今年はかつてないほどサンマが不漁で仕入れができるか心配していたが、「サンマ入ったわよ」とのことで、サンマの刺身を出してもらう。
例年よりかなり小ぶりではあるが、今年は貴重な生サンマである。
心していただく。
道東では、サンマは鮮度が良く臭みが出る前の刺身だから臭い消しにワサビや生姜を使う必要がなく、一味唐辛子でいただくのが一般的だ。
たっぷりの一味唐辛子、これが旨いのである。
次はサンマのなめろうを作ってもらう。
とにかく、今年は貴重な貴重なサンマだから、ちょびっとずつ味わいながら時間を掛けていただく。
そうこうするうち、厚岸の仲間2人も相次いで仕事を終えて駆け付けてくれ、再会を祝う。
いつもなら握り寿司も両方食べるが、とにかく今年はサンマが不漁で、非常に貴重な生サンマでもあり、サンマの握りは前日根室でも食べているから遠慮して、ここでどうしても食べておきたいサンマの巻き寿司を注文。
なめろうよりもっと細かく叩いて巻き寿司にしてある。
噛むほどにねっとりとしたサンマの脂が口の中に広がってきて、握り寿司とは異なる味わいでめちゃめちゃ旨い。
今回はサンマだけをじっくり時間を掛けてゆっくり楽しんだこともあり、これで宿泊地の釧路へ戻る列車の時間が近づいてきてしまった。
厚岸の知人は仕事を終えてそのままクルマで駆け付けたから酒は飲めず、千歳のマイミク氏と2人で焼酎をちびちびやったが、前回入れたボトルは空にならなかったこともあり、会計したら1人2000円でいいと言う。
今年は超不漁でサンマが高いから、こんな値段じゃお店の儲けはないと思う。
もっと取ってもらって構わないのに、おかみさんは「遠くから来てくれたからこれでいい」と聞いてくれない。
仕方ないから「白魚は北海道まで来なくても内地(本州)でも食べられるから約束できないけど、来年もサンマの時期にまた来ます」と約束してしまった。
来年も福井から秋に厚岸まで来るのは大変だが、「喜州寿司」さんには必ず再訪せねばなるまい。
クルマで来た知人のクルマで厚岸駅まで送ってもらい、宿泊地の釧路へ戻る列車に乗り込んだのであった。
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