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2019年09月27日22:54

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カントリーサイド生業史研究会のご案内

カントリーサイド生業史研究会のご案内

趣旨:カントリーサイド(countryside)は、田園地帯や農村地域などと訳されるが、実際には原植生と人為的活動の影響が混じりあった「半自然」的な空間を包摂した概念であり、その景観は多様な自然資源を含む。歴史学では「農耕」の営みによって自然空間を計
画的な生産空間へと造りかえていく過程を重視してきたが、本研究会では農耕にとどまらない多様な生業が、自然界との相互作用によって生み出してきた景観・社会・経済・文化のかたちを比較史的に明らかにしていく。自然条件や社会環境が異なる国家・地域間で、カントリーサイドにおける多様な自然資源を利用した生業のあり方を相互に比較することで、国家や地域の歴史的な成り立ちに新たな光をあてていきたい。
発起人:加藤はるか、春田直紀

第1回フォーラム「水辺と魚の環境史」   
日時:2019年10月12日(土)14時〜17時
会場:大阪市立大学経済学部棟2階第4会議室(JR阪和線杉本町駅下車、徒歩すぐ)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access#sugimoto
(経済学部棟は3番の建物です)

報告:向井 伸哉氏(大阪市立大学)
「セリニャン村とヴァンドレス村の漁業権争い―中世末期南仏低ラングドック地方沿岸における国家、市場、戦争、気候変動」
〔参考文献〕
向井伸哉「中世後期南フランスにおける都市と農村の政治的関係―ベジエの都市エリートとヴァンドレスの村落共同体(1350
−1400)―」『史学雑誌』127 (10) 1-30、2018年

苅米 一志 氏(就実大学) 「日本中世における内水面環境と生業―琵琶湖・淀川水系を例に」
〔参考文献〕
    網野善彦『日本中世の非農業民と天皇』岩波書店、1984年
    佐野静代『中近世の村落と水辺の環境史』吉川弘文館、2008年
    同  『中近世の生業と里湖の環境史』吉川弘文館、2017年
   橋本道範『日本中世の環境と村落』思文閣出版、2015年
    春田直紀『日本中世生業史論』岩波書店、2018年

橋本 道範 氏(滋賀県立琵琶湖博物館)「フナズシ研究最前線―環境史的消費論に向けて」
    〔参考文献〕
    橋本道範編『再考ふなずしの歴史』サンライズ出版、2016年
コメント:加藤 はるか 氏(お茶の水女子大学) 「中世イングランド史から」
     春田 直紀 氏(熊本大学)     「中世日本史から」
討論

*第1回フォーラムへの出席が確実な方は、10月6日までに下記連絡先 までメールでお知らせください(レジュメの部数確認のためで当日の飛び入り参加歓迎)。ご氏名と所属を明記願います。

【連絡先】
カントリーサイド生業史研究会:hist_countryside@outlook.jp <mailto:hist_countryside@outlook.jp>  

【予 告】
第2回フォーラム「狩猟書の比較史」
日時:2019年12月7日(土)13時〜17時
会場:上智大学 四谷キャンパス
 6号館(ソフィアタワー)3階 6−303 教室
JR、東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ッ谷」駅から徒歩すぐ
主催:カントリーサイド生業史研究会
共催:科研費基盤研究(C)「中世後期における諏訪信仰の総合的研究」
   科研費JP19K21603挑戦的研究(萌芽)「狩猟風俗から見直す「和漢」の境界の再   構成」
   上智大学 文学部 史学科
プログラム:
問題提起
  加藤 はるか 氏(お茶の水女子大学) 「狩猟が行われない狩猟地」
報告
  頼 順子氏(佛教大学) 「西欧中世の狩猟書―14-15世紀フランスの俗語の狩猟書を中心に―」
  二本松 泰子 氏(長野県立大学)「武家の鷹術―近世諸藩の鷹書をめぐって―」    
中澤 克昭 氏(上智大学)「獲物としての鹿―『諏方大明神画詞』と『狩詞記』―」
コメント
  永松 敦 氏(宮崎公立大学)・水野 裕史 氏(筑波大学)
討論
総括コメント  春田 直紀 氏(熊本大学)

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