7月6日(土)
タヒチのパペーテに着いた。
お土産屋さんに行くとゴーギャンのTシャツばかり売っていた。
タヒチは火山島で山ばかりがある島だ。
最高峰はオロヘナ山で標高2241メートル。
ちょうど屋久島のようなところだ。
渓谷トレッキングに参加した。
パタワ川という沢に沿って林道と登山道を登った。
最後に120メートルの滝を眺めて降りてきた。
所要時間は13時から18時までで5時間歩いた。
今回の寄港地でまた行ってみたいところが二つある。
ニューヨークとタヒチだ。
ニューヨークは観光のため、タヒチは山登りのため、どちらも素敵なところだった。
タヒチの良いところは他に食べ物と酒が美味しいこと。
フランス領なだけある。
夕食はルロットというワゴンの屋台でポワソンクルココを食べた。
マグロの刺身と野菜サラダにココナッツをかけたものだった。
7月13日(土)
日付変更線を越えてフィジーに着いた。
とても地味な国だ。
どこに行こうか、面白そうなところはないかとグーグルマップで調べていた。
そうすると「お化け屋敷」というのが目についた。
なんか小さな町の郊外にあって、周りには刑務所ぐらいしかない。
どんなところだろう???
行ってみることにした。
着岸した港から15分ほど歩くとラウトカに着く。
フィジーでは2番目に大きな街だ。
活気のある市場や商店街があってにぎやかだ。
街の真ん中にミニバス乗り場がある。
ワゴンに15人ほど乗って、バという名前の街に行く。
一音だけの変な名前のところだ。
でもまあ、三重県にも津というところがあるから、よく考えたらそれほど変でもない。
一時間ほどでバに到着した。
スマホの地図を見ながら歩いていく。
途中で休憩しながらだけど1時間ほど歩いた。
目的地の「お化け屋敷」に着いた。
普通の家が建っている。
たしかに少し古くて汚いけど、どうということのない民家のようだ。
ちょうど隣の家の人たちが庭先に出ていたので尋ねてみた。
そしたら、その家の子供たちが
「案内してやるよ」と言って「お化け屋敷」に歩いていった。
子供たちはお化け屋敷に入っていき、家の中の人に
「お客さんを連れてきたよ」というようなことを言っている。
わたしも家の中に入る。
部屋の奥から若い男の人が出てきた。
やっぱり、どうもここは普通の民家だ。
わたしは困ってしまったけど、なんとか挨拶をした。
「日本から来ました。地図を見てあなたの家に興味を持ったんです。とても嬉しいです!」
男の人は困った顔をして何も答えなかった。
そりゃそうだろう。
自分だって、知らない外国人が突然家の中に入ってきてわけのわからないことを言い出したら、どう対応していいものか。
男の人とはそれ以上何も話すこともないので、さっさと家を出た。
それにしてもどうしてごく普通の民家に「お化け屋敷」なんて書いてあったんだろう。
おかげではるばる田舎町の外れの民家に押しかけることになってしまった。
またバの中心街へ戻る。
フィジーは人口の4割ほどがインド人だ。
そしてバはインド人ばかりが住んでいる。
住宅の庭先にはヒンズー教の祠があり、商店街ではインド音楽が流れている。
なかなか良い雰囲気だ。
レストランで本格的なカレーを食べて帰った。
7月18日(木)
オーストラリアのブリスベンに到着。
電車とバスを乗り継いでローンパイン・コアラ・サンクチュアリへ行く。
世界でいちばん多くのコアラを飼育しているところだ。
130匹のコアラがいる。
やはり定番のコアラの抱っこをした。
そのほかエミュー、ウォンバット、カモノハシ、タスマニアデビルなどもいた。
食堂ではコアラを抱っこした有名人の写真が壁一面に飾ってあった。
エリザベス女王とローマ法王がいちばん上の目立つところにある。
その他の有名人はだいたいジャンルごとに分けてある。
でも、ブライアン・フェリーとイモトアヤコが並んでいるのは何か勘違いをしているのだろう。
オーストラリアは日本と時差が1時間しか違わない。
街を歩けばセブンイレブンもあるし。
なんだか日本が近づいて来たような気がしてホッとした。
なんとかオーストラリアまで書けた。
あと一回分でおしまいだ。
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