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2019年08月19日20:01

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絶滅動物研究所を見てきた

昨日、名古屋市科学館の絶滅動物研究所へ行ってきた。

愛知県は最近あいちトリエンナーレが話題になっている。
でもこっちの催しのほうが100倍くらい価値がある。

先史時代から絶滅した主な動物を紹介展示している。
印象的だった動物を書く。

まずはちびっこに人気のマンモス。
ちょっとできの悪い生体模型と全身復元骨格があった。
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それからドードー鳥。
不思議の国のアリスに出てくるので有名だ。
これは17世紀に絶滅したので、羽の色も詳しい生態も不明だ。
骨格標本からすると七面鳥くらいの大きさだったようだ。
こんなのがそこいらをノロノロと歩いていたら、そりゃあ捕まえて食べちゃおうと思うだろう。
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オオウミガラスはスミソニアン博物館に剥製と骨格標本が残っている。
科学館が展示したいから貸してくれと頼んだけど断られたそうだ。
やはり地方都市のミュージアムではバカにされて無理なのかなあ。
それにしてもペンギンにそっくりだ。
南極と北極で別々に進化したのに、これだけ似ているなんて。
収斂進化の典型だと言われている。
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そのかわりスミソニアン博物館はリョコウバトの剥製を貸してくれた。
アメリカ大陸に50億羽いたというのに、焼き鳥にすると美味いから絶滅してしまった。
このリョコウバトの剥製がいちばん見たかった。
ドバトよりちょっと大きくて色艶もきれいだ。
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リョコウバトが絶滅したのは1914年9月1日だ。
最後の個体のマーサが死んだ日だ。

ステラーカイギュウもいた。
想像していたよりもずっと大きかった。
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最近絶滅した動物はピレネーアイベックスと日本のトキだ。
どちらも20年ほど前のことなのできれいな剥製が残っている。
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ニホンオオカミもいた。
和歌山大学のやつで、これは何度も見たことがある。
一度でいいから見てみたいのは大英博物館に所蔵されている最後のニホンオオカミだ。
かなりきれいな状態で残っているという。
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横にはチョウセンオオカミも展示されていた。
これも野生のものは絶滅してソウルとピョンヤンの動物園にしかいない。
そのうちに死に絶えるはずだ。
早く見ておくことをおすすめする。
韓国に行ったら買い物だのグルメだのしている場合じゃない。
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わたしは知らなかったけどムコジマメグロという鳥も絶滅したらしい。
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こういう地味な動物も含めて、年間に4万種が絶滅している。
白亜紀に恐竜が絶滅した5度目の大量絶滅のペースよりずっと早い。
つまり、今は6度目の大量絶滅が行われている。
これは人間が原因なので、人間の人口を減らす以外に解決方法がない。


そして涙を誘うのがキタシロサイだ。
ケニアの国立公園に最後の2頭が生息している。
どちらもメスだから、もう繁殖しようがない。
こいつらが死んだらキタシロサイは絶滅する。
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そのほかアホウドリ、コアラ、ユキヒョウなど絶滅危惧種も展示してあった。
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ニホンカワウソとジャイアントモアもいた。
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くどいけど、あいちトリエンナーレなどよりずっと価値があり意義のある展示だったと思う。

ということで、世界一周の日記はまた明日以降に続きを書きます。
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