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2019年07月28日11:04

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ポリャンスキー ロシア国立交響楽団

指揮:ヴァレリー・ポリャンスキー
管弦楽:ロシア国立交響楽団≪シンフォニック・カペレ≫

曲目
チャイコフスキー:スラヴ行進曲
         幻想序曲「ロメオとジュリエット」
         幻想曲「フランチェスカ ・ダ・リミニ」
ボロディン:だったん人の踊り

グリンカ: オペラ「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー:三大バレエ(眠りの森の美女、くるみ割り人形、白鳥の湖)からワルツ集
リムスキー・コルサコフ:スペイン奇想曲
チャイコフスキー:オペラ「エフゲニー・オネーギン」から ポロネーズ

2019年7月26日(金)ハーモニーホールふくい大ホール


ポリャンスキーは、合唱指揮で有名なロシアの指揮者で、
今はロシア国立交響楽団の音楽監督になっていることは知っていたが、それが
前にソビエト国立文化省交響楽団だったところとは、よく知らなかった。

ソビエト国立文化省交響楽団は、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーのオーケストラで
彼の亡命を阻止するために当局がつくつたもの。

ポリャンスキーのソヴィエト国立文化省室内合唱団と合併したものという。

オケの歴史は古いのだけど、楽団員のメンバーは若い人が多かった。
ロジェベンの指揮していた時代は、変わった髪型の女性がいたりと個性的な中年女性がいたりしたものだけど。
ベテランのコンサートマスターは、長ーい弓を高々と掲げて入場、何かと弓を上に上げる。
ヴァイオリンの後ろの方の奏者はきれいな若年女性もいたけど、チェロの長い髪の人は、後ろから見ていると女性だと思えば、振り返ると、長いあごひげを蓄えた男性。
コントラバスの首席の女性が大柄で部族長みたいな貫禄を醸し出していて存在感が大きかった。コントラバスはネックのところに金の装飾がしてあって、光輝いていた。

席はバックシートなので、金管の人は全く見えなかったけど、イケメンぞろい。首席オーボエも、フルートも超イケメンだったらしい。

でも、オケの音色は、以前聴いたフランスのオケと比べれば、ロシアのオケなので、重厚できらびやかというよりは、くすんだ銀色っぽくて、地の底から湧き上がるような音。

ポリャンスキーは、大柄な体を僧侶が着るような服ですっぽり包み込んでいて、目つきは鋭いのだけど、表情は終始柔らかだった。
置いておくだけの指揮者とは違い、楽譜はその場でしっかり読み込んで指揮をしていた。
奏者へのキューはそんなに出さずに全体の流れを重視する指揮ぶりで、指揮棒を持つ右手よりも左手の動きが大きかった。

今回の曲目では、チャイコフスキーのフランチェスカ・ダ・リミニが出色の出来。
ロミ・ジュリとか、ドラマティックで悲劇的なイメージの曲目があっていた。
ロミ・ジュリでは剣劇の伴奏のように、瞬発力が感じられたし、フランチェスカのロマン
スと波乱を感じさせる展開の流れはすばらしかった。
だったん人は、騎馬戦のイメージが鮮明に出ていたが、土俗的な音の厚みが凄まじかった。

休憩。

ルスランは最初はスピード速かったのだけど、途中で落ちてきた。
ワルツでは、ポリャンスキーは踊るような仕草で指揮していた。白鳥の湖でのハープはきれいだった。
ハープの人は開演前から一人ステージにいて、調弦していて、休憩時間もずっといた。
美人。調べてみた。
Емельянова Татьяна タチアナ・エメリョーバ
いいぞ。

オケが演奏前にやる音合わせの時間がえらく短くて、
自分がホールに入る時には、多くの楽団員が外でタバコ吸ってたり、談話してくつろいでいたりしていたのに、タチアナはずっと調弦していた。

スペイン奇想曲。
きらびやかさはないのだけど、曲の面白さは十分に堪能した。

アンコールがわりのエフゲーニー・オネーギンだと思ったら、
アンコールがあった。

チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」から『葦笛の踊り』
ショスタコーヴィチ:バレエ音楽「ボルト」から『荷馬車引きの踊り』

「くるみ割り」の後、チェロの首席の手をとって、時計を指してもうこんな時間だから、帰ろうという仕草を見せていたが、楽団に向かって指揮。
「ボルト」の曲は初めて聴いたが、短いが楽しい曲で、ポリャンスキーは演奏後はヴァイオリンの女性奏者と腕を組んで去っていたのだった。

思ったほど金管は爆裂はしなかったけど、やっぱり、ロシアのオケは好き。
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