心神耗弱、心神喪失について、わかりやすい議論と啓蒙を。

改めて、被害者の方々のご冥福を心からお祈りいたします。

包丁や灯油は規制できません。だから、焼け石に水ではないか…という気がします。

…こういう傷ましい事件が起きると、
精神病にり患している方の肩身が狭くなります。

また、私のような知識のない一般人は、「恐ろしい」と感じても無理はありません。
だから、さまざまな行き過ぎた人権侵害と抑圧が生じると思います。

よくわからないところは、一種の人文的な説明が必要だと思います。

たとえば、妄想について。
Ａ　魔人に心を支配され、「火を付けないと殺される」という妄想があった。
Ｂ　「小説をパクられた」という妄想があった。
Ａの場合は、刑を免除または減刑していいと思います。しかし、Ｂの場合は、小説をパクられたから、火をつけていいということにはなりません。だから、妄想があっても、刑を免除したり減刑する理由になりません。

ところが、今までは…
新宿西口バス放火事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%AE%BF%E8%A5%BF%E5%8F%A3%E3%83%90%E3%82%B9%E6%94%BE%E7%81%AB%E4%BA%8B%E4%BB%B6
や、
深川通り魔事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E5%B7%9D%E9%80%9A%E3%82%8A%E9%AD%94%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
は、その辺りが曖昧だと思います。

非常に悪く言えば、死刑と無罪の中をとって、無期にして世論に申し訳をたてた…という印象です。

特に深川通り魔は、
原因において自由な行為
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A6%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%AA%E8%A1%8C%E7%82%BA
という法律用語が、頭に浮かびます。
覚せい剤を服用したのは、犯人の責任。だから何で減刑されるのか…という疑問です。

しかし、難しいでしょうね。
覚せい剤のような違法な物ならともかく、酒を飲んで、全く意識が変わってしまい暴力をふるった人の責任を問えるか…という問題があります。
この法理論にはいろいろな学説があり、議論が続いているそうですが、無理はありません。

不都合なことを避けるのではなく、
非常に微妙な問題だからこそ、世論に忖度せずに、議論を深めてほしいところです。


■ガソリン販売時に身元確認を＝業界団体に要請−総務省消防庁
(時事通信社 - 07月25日 18:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5721640