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2019年07月26日00:30

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龍の恋人

繁忙期のデスクワークが祟ったか、腰をイワす。
運動して筋肉付けなきゃ…

・ドラゴン×マッハ!



タイトルからわかるとおり、「マッハ!」のトニー・ジャー主演のクライム・バイオレンスアクション。
のっけからおぞましくも胸糞悪い臓器密売組織の様子を写したオープニング後のタイトルロゴで、この作品が「SPL 狼よ静かに死ね(未見)」の続編と知る。
トニーと娘のサン(白血病で余命わずか)のドラマと、マンビウと兄マンコン(心臓疾患で余命わずか)のお話に潜入捜査官ウー・ジンが絡むなかなか複雑な人間関係。
アクションだけでなくハードな人間ドラマの様相も強く、ウー・ジンの「仕事のために薬物中毒になってしまった潜入捜査官」をはじめ(トニーとの「翻訳機を挟んだ中国語とタイ語のたどたどしいコミュニケーション」が最高)ルイス・クー、マックス・チャンらの重厚な演技、普段は重々しくも気品のあるノワールらしい、しかしアクションシーンではダイナミックに変貌するカメラワークと演出、何より先の読めないストーリーが素晴らしい。コミュニケーションツールとして、ストーリーを繋ぐ装置として携帯(スマホ)が実にドラマチックに機能していたのが非常に良かった。
トニーはさすがの貫録、W主演となるウー・ジンもハイレベルなアクションを見せてくれますが、それ以上に「イップ・マン 継承」でドニー兄貴のライバルを演じたマックス・チャン演じる刑務所長が強すぎ+カッコ良すぎ。ウー・ジンとトニー・ジャーを同時に相手にして一歩も引かないどころか華麗な体技で圧倒する姿は「ザ・レイド」のマッド・ドッグ以上のカリスマと存在感で、すっかり虜になってしまいました。
ただそのラストバトル、アクション自体は100点満点で150点くらいなんですけど、マンコウ兄弟とサーのシークエンスも同時進行でちょいちょい挟まれるので、勢いが削がれるのは残念なところ(兄弟のやり取り自体は好きなんですが)。


・Godzilla(2014)



まず、ゴジラ出現までが長い。この前に見た1954年版も確かに、本格的な登場までは長かったが、あちらは災害現象や謎の影、、チラ見せなどでタメを作っていたのに対し、こちらは主人公親子の「ワイルドスピード3」じみたホームドラマ。これがつまらないわけではないけど、観たいのはそういうものじゃないんだよ、という部分に尺を割きすぎている。40分近く待たされ、満を侍して登場…と思ったら何だあの虫。

また変な日本が…風景カットは新宿など実際の都市で撮影しているらしく普通なのだが、役者の喋る日本語が怪しかったり、そもそも雀路羅って日本のどこだよ(実在の都市で原発事故を起こすわけにはいかないにしても、もうちょっとネーミングとかさ…)日本にいないはずのオオヤスデだのデュビアだのいるし。
そのあたりの鬱憤を取り去ってくれるほど、ゴジラ自体は最高でした。画像で観ているときはずんぐりむっくりの円錐みたいなフォルムに「1998の悪夢再びか」とゲンナリしたものの、初登場シーンの咆哮でもうグッと掴まれまして。それだけに「また焦らされた」のが非常に残念というか、ここはいっぺんガッツリ見せとくべきだろうと。壊滅したホノルルやラスベガスのスケールの大きな描写は良かっただけに(初代の「壊滅した東京」のオマージュだろうけど、安易にマネしちゃうってことはわかってないんだろうなあ…)勿体ない。
正直、その後のバトルでも2匹相手に袋叩きだったり、倒れたビルの下敷きになったりとしょぱい描写が目立つんですが、パワフルな尻尾の一撃と、トドメの描写は満点。
主人公一家のドラマが強く、怪獣映画としては(ラスト30分以外は)物足りない。肝心のクライマックスのバトルが暗いのも問題。

渡辺謙こと「芹沢猪四郎博士」が、「GODZILLA」でなくハッキリ「ゴジラ」と呼んでいたのも良かったし、米軍がそこそこ有能だったのも、司令官が独善的なバカでなかったのも良かったと思います。一応主役の、アーロン・テイラー・ジョンソンはミスマッチだったような…エリザベス・オルセンは良かったけど。

一番マズイのはゴジラの誕生について。ゴジラは一貫して「核と戦争へのアンチテーゼ」でなければならないと思うので、アメリカ製の映画で「核の正当化」だけは絶対にしてほしくなかった。一応、時計のシーンで批判めいた描写はされているが、「キャラクター:怪獣王ゴジラ」としては満点に近くとも「ゴジラ映画」として不合格だよ。
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