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2019年06月28日19:15

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最近の洋画の傾向。

映画をDVDで鑑賞するときは、劇中の時間経過が始まってから今何分ってわかるので、
オープニングから見ていると、最初の盛り上げ時間が、16〜18分くらいが多いのに気づく。
これは、それくらいで主題に入るか主人公を動かして物語を展開をさせないと観客が飽きちゃうからで、じゃあ、そうすればよい映画か、、というと、同じような時間配分のパターン映画になってしまい、客に先を読まれてしまう恐れもあるので、一概には言えない。

007みたいに、最初に小さな話でドカーン!ってなパターンや
「男はつらいよ」みたいな、最初は「寅さんの観ている夢の中の話」で、一発かましてのそれ、をするパターンもあるが、開始すぐに「何をやっているのかわからないシーン」
を持ってきたりする洋画もたまにある。

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映画や小説は起承転結と言うが、能楽では、序破急、(じょはきゅう)と言う。
短い時間でどれくらい話が表現できるか、というのを
3つの展開で表すようになっている。
江戸時代になって、平和な世の中になっても、権力批判や、戦争批判の能楽は、一部の作品以外は上演してはいけないし、新作も作るなと幕府に決められた結果、
能楽師たちは、それまであった作品を、練りに練って作って上演した歴史があるので、
今、能楽のストーリーを本え読んだだけでも、素晴らしい展開に恐れ入ることがある。

ーーー

ぜんぶメインという映画もないわけではないが、監督や脚本家は、短い話より長い話で、演出や脚本の腕を見せたがる。あれいれてこれいれて、の映画もあるし、
伏線無しの映画もたまにはある。

もう単純なストーリーは、ここ100年くらいの映画史の中で、
やりつくしたので、これから未来の映画製作は大変だと思うが、
廃っていた海賊映画が大ヒットする場合もあるので、
映画は、一、、にアイデアであると思う。
単純なストーリーなのに、アイデアひとつだけ突出していて制作したな!って洋画も
ある。

映画館では座っている時間が一時間45分くらいでそわそわしてくる。
これは人間そのものが、長時間じっと座ることがその辺でしんどくなるからで。
なので、その時間らへんで、ラストの盛り上がりを持ってきて、
2時間で終わらせるのが普通だが、
ここ最近、2時間超えての映画も多い。特にアクション大作映画は。

かなり前の映画で、「存在の耐えられない軽さ」という映画が来た。
それが2時間50分の代物だったので
当時揶揄されたのが「存在の耐えられない上映時間」と言われたりした。

昔、近所にあった、「倉敷東映」の館主さんに訊いたことがある。
「2時間以上になると一日の上映回数が少なくなるから、
儲からんようになるんじゃないの?」と
返事
「いやあ、塩尻さん、なにゅーよんで、反対なんじゃ、
大作!ちゅうことで、客が来るんじゃが」

ああ、そうか、と気づいたり。その映画館内のロビーから
入る重たいドアの上の壁に「敦煌大ヒット記念」と書かれた
掛け時計が飾ってあったのを思い出す。

今、シネコンは、大ヒット映画を上映するときに、
2館使用して、開始時間もずらして上映することができるようになった。
そして、フィルムを回さず、デジタルデータを上映しているので、
カメラのところにスタッフがいなくても大丈夫である。

アメリカの高校生が学校で習う「経済の仕組み」という教科書を
翻訳したものブックオフで見つけて、100円で買って読んだことがある。
その中にあったのが
「映画館は、一人で見ても、400人で見ても、上映コストは同じ」
と書いていた。 
あとは、売店の売り子の数や掃除する人の大変さだけである。
私は今まで、映画館で一人だけだったのは2回あって「スタートレック」の4か5
、とワイルドワイルドウエストだった。
貸し切りっていいなあー、って思ったけど、両方ともそんなに面白くなくて。

いしいひさいち、の4コマ漫画で、大学生が場末の映画館に入ったら
客が一人しかいなくて、さあ、始まるかな、と思っていたら、
後ろから、館主さんが肩をたたいて、
「お客さん、なんやったら、こっちに来てテレビ見てください、
どこのチャンネルでもいいですから」ってなマンガがあったのを思い出す。

大阪の新世界の映画館で、観ていたら、突然画面が真っ白になった。
何人かいた客が、2,3分は黙って始まるのを待っていたが、
「、、おーい」「おおーーい」「映ってねえぞ!」「どないなっとんじゃあ!」
で、ドアに近い客が、「ちょっと見てくるわ」
とロビーに出たら、「誰もおらんでー?」
と言ってしばらくして、ドアが開いて、「すいませんー、続き開始しまーす」
って途中から始まった経験があった。
、、でも、何を見たか覚えてない。

40年前、高校の時に学校に移動上映会が来た。
映画は「ああ野麦峠」だった。 途中からフィルムが止まって
フィルムが燃える映像が映し出され、その後、音声も途切れてしまったが、
すでにテレビ放映の後だったので、
最後の主人公が死ぬシーンの声をテレビ見た生徒が数人
で大竹氏のぶの口パクに合わせて「ああ、ああ、飛騨が、飛騨が見える、、」とセリフを言った思い出も懐かしい。

一昨日の話だが、うちの家はケーブルテレビで、午後7時台に神戸のローカルテレビのサンテレビは、松方弘樹の「遠山の金さん」を放送していて、うちの子と眺めていたが
クライマックスのお白洲の場で「おう、じゃあ金さんってやつをここい出してもらおうじゃねえか!」ってな悪党たちにこたえて、桜吹雪をさっそうと出そうとして
片手揚げた瞬間に、テレビ画面がストップして、(降雨状態で画像が来なくなったため)
そのまんま待っていたら「電波状態が、、」って字が出て「そこで止まるんかい!」
、私と子供と大いに笑い転げてしまった。
そのサンテレビって局は、
なんとデータ放送で、詰め将棋、オセロ、ソリティア、ビンゴゲームが
リモコン使ってできるのである。 なんじゃそれ、そんなんできるような仕組み付けたら
本編は小さい画面で流れていても、観んやろ、って、、
でも、ほとんどが再放送の番組ばっかりのサンテレビなので。
https://sun-tv.co.jp/data-gamelist

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今の映画環境やシネコンは、贅沢であるが、
なんでもあり、の環境で鑑賞している今の若い人たちはどれくらい感動しているのか、、、。

ってなことを心配する、今日この頃です。


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