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2019年06月15日11:03

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キングギドラ。

今日の倉敷は朝から雨で、昨日の夜10時ごろは強風だった。

それで思い出した、
新作のゴジラのキングギドラは、ハリケーン(台風)と一緒に移動してくるので、
後半は雨のシーンばかりで。 

ちなみに、今現在の戦闘機は、全天候型と呼ばれる機種が多く、
雨風の中、視界不良でもジェットエンジンの勢いとGPSありで
計器飛行どこでも飛べるようになっている。 
新作ゴジラは、オスプレイが活躍するので、反戦思想の人や
沖縄基地反対派の人が見たら、そっちのほうで激怒するやもしれんが、
怪獣映画に戦闘機、戦車はつきもので、(役に立たんのに)
ちょう度でかい、B=2爆撃機の改造戦闘指令機、みたいなんは出てきたが、
しかし、戦車は一台もでてこんかったなあ(不満)、、。


ネタバレすると、あれなのだが、
今回は、初代のゴジラ(1954年公開)でゴジラ兵器の必殺兵器として使用されたオキシジェンデストロイヤーが出てくる。でそれを開発完成した芹沢博士(平田明彦)がそれを自分で使用しゴジラと兵器自身をを葬るために自分も死ぬ。

しかし今回はミサイルで飛んできて、ゴジラは力を無するのだが、キングギドラには効かない。(それは宇宙怪獣だったので、という設定で)
、そのミサイルのため深海の古代神殿跡で眠ってしまったゴジラを起こそうとするために渡辺謙扮する今回の芹沢博士は小型原爆を持って自分も死ぬ。 
そのシーンが初代ゴジラの芹沢博士とだぶらせようと狙ったのだろうが、
日本人がタブーな原爆を使用するのは観ているほうの日本人としては×である。
しかし、これはアメリカ映画で、アメリカ人の核兵器はいまだ自分たち国家を守るための兵器の一つでしかない。
そこに日本人の敗戦後の民族的思想を入れることが出来なかったのは日本の戦後の思想が生み出したゴジラを使っての映画としては惜しいと思う。

ーー

ネット上では雨のシーンでの特撮だと、たとえCGでも暗い映像なので、よくわからない、見えないとの意見が出ていた。
雨や夜のシーンは細かい描写をしないでよいのだが、
本当の雨をセットの中で降らしたり、地面を濡らしたり、CGの雨での描写は
本来はすごい技術と手間を要するので、(俳優さんも大変)
今、アメリカの映画撮影所が西海岸のハリウッドに集中しているのは
あの地域が雨が降らないことである。
映画製作の初期は直射日光を光源とした映画撮影が普通で、
ガラス張りの温室のようなスタジオで撮影していたそうだ。
俳優やスタッフは暑くて大変だったそうだ。
なので、おのずと雨が降るシーンは少ない。 
野外のアクションシーンならもっとである。広大な地域で雨が降るシーンなど
とてもとても、である。
そんなハリウッドが、びっくりした映画が日本の「七人の侍」のラストの
豪雨でのアクションシーンだったりする。

ーーー

雨の降るシーンは私はまだ〇だったが、
今回の新作は、怪獣が出てくるシーン以外の”構図”が良くない。
ただぶつかっているだけ、空を飛んでいるだけ、歩いているシーンがあっても周りの景色や建物との同調が少ない。建物と怪獣の構図は、怪獣が巨大すぎる点もあるので、
無理かもしれんが、
重要人物がキングギドラにやられそうになるとゴジラが横からやってきて助けられるシーンが2度以上あったと思う。
ゴジラかて、でかいっちゅうの、そんなでかいもんがやってくるのを3つも頭があるキングギドラだと見えとるはずやで。
でも、ホラー映画やアクション映画では、画面外からいきなり別物が、どん、
と現れることで観客は驚いてしまうから、それをすることが常 なので。


今回の新設定は、持ち運びできる大きさの、怪獣たちの声が出る機械「オルカ」が開発され、それを利用して、怪獣を目覚めさせたり、ある程度コントロールできる、
ということだった。
しかし、そんなに巧い事使ってなかったと思う。
その機械が、洋画の脚本の書き方、でいうことの「マクガフィン」、
邦画では、仁義なき戦いの脚本を書いた笠原和夫さん曰くの
「オタカラ」、(お宝)、の位置で、
小説や映画の世界では、
貴重な宝石とか、大事な手紙、宝の地図、最新兵器の設計図、薬とかの大事なブツを持っている人物を追いかけたり追いかけられたりする道具がそれにあたるが、
今回の音声合成装置はそれに使われただけである。
後半に発明者の子供が使うシーンがあるが、
それで別の都市の破壊が防がれるだけで、主人公の住んでいた町は破壊されつくす。
怪獣映画に破壊はつきものだが、どうせなら、その機械があるんだから、
砂漠や荒野におびき寄せるほうが◎なのではないか?と日本人なら思うのだが。

ヒッチコック曰く、「マクガフィン自体は、そんなに重要でなくてもよい、
アクションサスペンスを描く中の道具でよい」
という意見を残しているが、
次回の「ゴジラ対コング」 にまたでてきて、
キングコングと人間側との意思疎通とかするかもしれんと期待したりする。


ーー

今回は、伊福部音楽が聴けたのがうれしかった。
あと、一番終わりに写真での中島春雄(着ぐるみ俳優)が映っていた。
たぶん制作中の訃報に敬意を服してのそれで。

ラドンとモスラはダメだった。あと、他にでてきたムトウ以外の
二匹の怪獣は、もう、どないかならんか?マンモスの牙の怪獣は、それギャートルズか?ってな酷い形体で、、。


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