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2019年06月01日07:42

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25年ぶり ジェットフォイル 川重神戸工場で起工式 #内航船の日

写真はいずれも東海汽船のサイトの船のご案内のページ https://www.tokaikisen.co.jp/ourship/ より、1枚目「さるびあ丸」、2枚目「セブンアイランド虹」。



東京都港区海岸一丁目16番1号に本社を置く東海汽船株式会社は、会社創立130周年にあたる2020年の夏に、新造船を2隻就航させます。

写真1枚目の「さるびあ丸」(総トン数4992、全長120m、全幅15m、航海速力20ノット、旅客定員816人、コンテナ積載30ケ)の代替となる船は、山口県下関市彦島江の浦町6-16-1にある三菱重工下関造船所の第1216番船として2019年1月29日(火)に起工式が執行されています。

本稿表題の、写真2枚目の「セブンアイランド虹」(総トン数281、全長27m、幅8.53m、型深さ、2.59m、馬力3800HP×2、最大速力43ノット、旅客定員254名)の代替となる船が、神戸市中央区東川崎町3丁目1番1号にある川崎重工業神戸工場で2019年5月30日(木)に起工式が執り行われた第F216番船で、東海汽船さんでは「ジェット船」と呼んでいるジェットフォイルです。



ジェットフォイルは、ボーイング929の旅客仕様船の愛称名で、2つのジェットエンジンで毎秒3トンの海水を後方に噴き出し、船体を海面から完全に浮上させ43ノット(約80km/h)で航行できる水中翼船で、元々は軍用に設計されたものなので時化には大変強く、日本では離島航路などで頼りになる旅客船として運航されています。

ボーイング社のオリジナルデザインで、川重は1987年に米ボーイングから製造販売の権利を引き継ぎ、89〜95年に神戸工場で15隻を建造しましたが、耐用年数が長いうえ価格も高く新規の受注が止まっていて、これが25年ぶりの受注になります。

国内ではボーイングの建造分も含めて21隻のジェットフォイルが就航し、更新期を順次迎えますが、JR九州高速船のように、他のタイプの高速船への置換を既に決めているところもあって、21隻全てが代替わりする訳ではないものの、25年のブランクは製造現場での技術の伝承にはギリギリ限界の年数なので、とりあえず胸を撫で下ろしている、というのが船舶ヲタの偽らざる心境です。



東海汽船さんでは、新造船特設サイトを設けて、就航までの情報を随時発信しています。

地球の7割は海です。そして日本は島国です。出かけませんか、船旅へ。



東海汽船TOPページ→https://www.tokaikisen.co.jp/
東海汽船 新造船特設サイト→https://www.tokaikisen.co.jp/newship2020/
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