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2019年05月19日23:11

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イジゲンセカイ

EDF5、未だにレンジャーで漸くインフェルノへ。油断すると一瞬で溶かされるのは前作同様だが、スーパーアシッドガンとかC70とかMEX5エメロードがアホみたいに優秀なのでむしろハデストの方がきつかった。

・スパイダーマン スパイダーバース



ストーリーこそオーソドックスな「半人前ヒーローの成長譚」ながら、「誰でもスパイダーマンになれる」という尊くもわかりやすいテーマ性、最高峰のアクション描写、流れ込んで来る映像の洪水、サムライミ版やアメイジングシリーズファンへのサービスなどギュウギュウに詰め込まれている濃密な2時間。「LEGOムービー」のコンビらしく映像から名は要る情報量が膨大なため、字幕より吹き替えがおススメ(もっとも字幕上映自体少ないようですが)。更に映画の世界に入り込める4DX/3Dを強く勧める。
メインキャラクター全員が魅力的、特に女性キャラのかわいらしさは危うく萌えの世界に引きずり込まれそうになるほど。ヒロインのグゥエンとペニーは言うに及ばず、脇役だったMJにマイルズママ、果てはメイおばさんまで全員が隙無く可愛らしかった。勿論男キャラを含めて、声優さんたちの演技も完璧。

老若男女全国民におススメの、欠点のほとんど見当たらない映画ではあるが、不満点をあえて述べるとすれば、ペニー・パーカーちゃんら後半の3人の活躍がやや控えめなこと(エンドロールにペニーがほとんど出てないってどういうことなの)、悪役の一人が非常に重要なキャラクターなのに魅力に乏しくあっさり退場してしまうこと、それと、かなり画面が明滅するので人によっては気分が悪くなるかもしれない。いわゆるポケモンショックが起きないといいなあ。
とにかくエンターテインメントとしてド傑作、今まで見たアニメの中で一番面白かったかもしれない。「LEGOムービー」「レゴバットマン ザ・ムービー」「ズートピア」「ベイマックス」「KUBO クボ 二本の弦の秘密」などと並ぶアニメ映画の最高傑作のひとつであることは間違いないので全人類必見。


・サムライマラソン



1855年、日本最初のマラソン大会と言われる「安政遠足」を「るろうに剣心」の佐藤健主演で映画化。「超高速!参勤交代」のようなコメディじみた映画と思っていたら、マラソン大会なのにどんどん人が殺されていく和製「スティール・ボール・ラン」のような作品。
伝統的な殺陣とはまた違う、泥臭くなりふり構わない無茶苦茶な斬り合い(でもカッコイイ!)や、首が飛び血飛沫舞い散るゴア表現は素晴らしく、重要なキャラクターと思った人物があっさり殺される意外さも相まって適度な緊張感が途切れないが、ドラマチックな盛り上がりには乏しい。群像劇の場合はラストに向かってそれぞれの物語が一本に収束し大きなうねりになり、そこで嫌が応にも盛り上がるものだが、誰が何をしたいのかが何となくぼんやりしているため感情移入が出来ず、いつまでも遠巻きに眺めている観客のままだった。
これは主役の佐藤健演じる唐沢甚内の責任が大きいと思います。彼自身が語るように、そもそも甚内の早とちりが原因で起こった事件であり、また隠密である甚内はあまり表情の変化も言動の抑揚も抑えられているので、その人間味がなかなか伝わらない。内に秘めた信念の熱い男として描きたいのは青木崇高演じる植木との一幕からも伝わってくるが、群像劇であるがゆえにその後はすぐに別の人物の視点に切り替わってしまい熱を持続しづらい。また、彼の熱、つまり想いがどこに向いているのかもわかりづらい。藩主への忠義なのか、仲間たちなのか、家族なのか。彼だけでなく、主要登場人物たちが最終的に何を救い、守りたいのかがはっきりしないので、シーンそれぞれには熱が入っていても感情が揺さぶられず一本調子に見えてしまう。ついでに又右衛門(竹中直人)をメインとしたギャグもかなりスベリ気味。唯一、とても良いキャラだったのは森山未來演じる辻村平九郎。姫と結婚しようと目論む冷酷な上位武士として登場したが、物語が進むごとに中心人物として魅力を増していき裏主人公ともいえる活躍ぶり。

もう一つの不満点はゴア表現の使い方。ヒャッハーでやたらめったら血まみれにしても楽しいのはB級映画。この作品は違う。目を見開いた屍の顔をカマキリが這う画などは儚さ、無常さ、残酷さに加え美しさすら感じたのだが(個人的に忘れ得ぬベストショットの1つになると思う)、前半に辻村が追剥ぎの首を飛ばすところは画も安っぽく、悪ふざけのようだった。
ラストは近代のオリンピック選手たちの画像が表示され「今も受け継がれている」みたいな雰囲気で終わっていたが、この作品は別に「マラソンを走りきること」が主題ではないように見えたので、あまり乗れなかった。
文句が多くなってしまったが、自分はそこそこ好き。人によって滅茶苦茶好みが分かれる、普通のいわゆる時代劇とは一線を画した、クセが強すぎる問題作でした。
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