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2019年04月13日00:36

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浄化槽のメンテナンスをしましょう

うちの仕事ではない。でも仕事でもそんな感じですが。
本日は浄化槽の話。
浄化槽は、トイレの水、洗濯、風呂などの下水を一旦ためて、
トイレットペーパーの非分解物、固形物などを汚泥として貯めて、
分解された水を消毒して、排水口に流す設備です。

で、本当は無視したいんですけど、
浄化槽の施設が無事動かないとトイレの流れが悪くなるので、
無視し続けるとロクなことが起こらない。
水回りが滞ると、運勢も悪くなる。(実際去年奇妙な風邪ひいた)

去年の12月付近にトイレの流れが悪くなり、
トイレを流すと台所の排水口から空気が逆流、
浄化槽の制御盤にて異常ランプが点灯したため報告。

その後、直ったり直らなかったりするのだが、原因が判明する。
誰かが浄化槽の放流ポンプを手動で動作させて、定期的に浄化槽の水を抜いている模様。

本来、浄化槽は自然放水できるのが望ましいが、
家の排水パイプよりも下部に設置+面積の都合から浄化槽は大抵地下に埋める、
で、浄化槽の排水パイプより排水口が下についていない場合は自然放水が出来ない。
なので、組み上げの放流ポンプを使って流すところが多かったりする。

ただし、放流ポンプは空転で動かすと熱で壊れる(大抵水冷)
なので、トイレのタンクみたいに、浮きで水位検知して下がったらポンプの電源を切る。
その役割が制御盤の動作だ。(実はもっと高機能)

で、また壊れたのか、という話だったら良いのだが、違うのだ。
実は先週土曜日、制御盤をいじっている業者を見かけており、
ざっくり装置の状況を確認してたりする。
つまりですね。装置は壊れてない、という報告から少しずれているのです。

業者がいじった後、制御盤の鍵開いてたりするんだよなぁ、と思って内部確認。
開いているOK。
現状のモードは放流ポンプNO1が可動、浮きを検知して動作させる自動モード。
1ヶ月前は、浮きのフロー検知のコードを抜いて、自動モードでは稼働しなかったけど、
今回は可動している模様。
でも、制御盤上は動いているように見えているのに、何故、浄化槽は満水状態に?
確かに、近くの排水口から水が流れていない。

一応、制御盤には回路図が添付されているので、確認。
その手前で、あることに気が付く。

漏電ブレーカー、OFF状態じゃないか!??

これ漏電してる?と思ったが、漏電検知スイッチは正常。
漏電はしてない。土曜日に聞いたときも、絶縁は大丈夫と言っていた。
で、業者さん、放流ポンプの確認もしてたので、当然ブレーカーいじるんですよ。
つまり、入れ忘れです。
現場ではよくある、です。
ただ、装置上、ブレーカーOFFでも、稼働状態のLED光るので正常だと見えるわけです。
また、土曜日昼間は、水流さないので動作テストが出来なかったのでしょう。

先週土曜日から、帰ってきたら、毎回LED点灯状態だったので、
「え、これ、本当に自動モード直っているの?」
と思ってたのですが、これの原因は、

1.浮きが上がってもポンプが可動しない
2.ONにし続ける
3.本来であれば異常ランプが点灯する。
4.2ヶ月前の故障の原因が、同時運転と満水検知のリレー故障であったため、
  本来存在する回路がない。つまり異常ランプがつかない。(NEW)

ということが判明しました。
いやー、これ回路図と実物見てないと判断できませんね。

そういう状態だったので、大家さんに報告することになったのですが、
「お前素人が何分かるんだ!?2、3日前は溜まってなかったぞ!」
と、怒鳴られたり。

(あー、昨日満杯になったから、2〜3日前だと正常にみえるんだよなぁ・・・・・・)

まぁ回路図見て、装置状況確認して、実際にブレーカー上げたらポンプ稼働している、
などの説明した後、業者さんの連絡先をゲット。
電話してみたら、現場であった人だったことが判明。話が弾む。
運転、同時運転、満水で3個のリレーが入っているが、同時・満水は故障のため
リレー取り外し。でも、運転状態のリレーは正常のため、自動モードでの稼働は出来る、
との返事をもらえたので、じゃあ純粋に上げ忘れなんだなーということが分かりました。

あとは、ちゃんと自動モード働くのか?という話だったので、
この日記を書いてる途中で確認してきたところ、ちゃんとポンプ止まっていました。
手動で切り替えるとポンプ動くので、ちゃんと浮き検知して正常稼働しますね。
(ちゃんと、スイッチを正常稼働状態に戻すのを忘れずに)
これで日頃の悩みだったトイレの水の流れの悪さが解消されます。

過去にねー、家のトイレが詰まってねー、水が迫り上がった時が今でもトラウマ。
時折夢に出るので、他人事ではないのです。
あと、俺だけが苦情流しているかと思ったら、裏の畑に流入していたので、
畑とか水路を汚染するとかエンジニアとしては許さん、ということで、
ガッツリ動きました。
素人知識で上記のようなことを適当にやると装置壊すので絶対に止めましょう。


さて、高機能な制御盤なんですが、
こういう設備は、冗長性を重視して、2個ポンプがついてたりします。
この交互運転を制御するのが制御盤の仕事です。
浮き検知したら、ポンプAを稼働、浮きが下がった後、ポンプAを停止、
再度検知したら今度はポンプBを稼働させます。
後はこの繰り返しです。
ただし、どちらかのポンプが壊れたりした場合、
上記動作だと、切り替わらないまま両方壊れた状態になるので、
ある一定の浮きラインを壊れると、同時モードが作動します。
この場合は、ポンプAとポンプBが同時稼働します。

で、浄化槽の動きって、実際開けてみたりしないとわからないので、
それを分かるようにするのが、制御盤の異常ランプです。
上記の、どちらかのポンプが壊れている場合、
稼働状態であるのに、通電状態ではない場合は、
異常ランプが光るようになっているようです。
また、同時稼働の浮きレベルを超えた場合、
満水感知して異常ランプが点きっぱなしになるようです。


以上の動作を、半導体レスの電気回路+リレー制御でやってたりします。
今では、PLC式になったりタッチ画面式なったりしてます。
昔は酔狂なことやってたもんだ。そりゃあリレー回路がポンポンリリースされてたわけだ。
今はPLCで回路数下がったので、少し楽ですが、ブラックボックスが多くなりました。
それはそれで難しい、悩ましい。

そんなわけで、縁の下の力持ちの浄化槽の話でした。
実はもっと重要な、エアーコンプレッサーの話をしてませんですが、そりゃ今度の話。
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