写真は大阪市住之江区南港北1-32にあるシーサイドコスモ(コスモスクエア海浜緑地)で撮影した、
船名
Quantum of the Seas
総トン数
168666
全長
347.08m
型幅
41.4m
喫水
8.82m
初就航
2014年11月
船籍港
ナッソー(バハマ)
主機関
ディーゼル電気推進
ディーゼル4基
電動機2基
総出力
58800kW(79944馬力)
推進器
ポッド型推進器(2基)
航海速力
22.00ノット(40.74km/h)
乗客定員
4905人(2094室)
乗組員
1500人
運航会社
ロイヤル・カリビアン・インターナショナル
日本語ホームページ
https://www.royalcaribbean.jp/
他の写真(グーグルフォトによる自動作成アルバム)→
https://photos.app.goo.gl/E5a7CCbQWffDwENq5
初就航当時洋上初の施設を満載した、宿泊と食事も併せ持つ「洋上遊園地」です。
初就航直後の2015年からずっと上海に配船されていますので、九州と沖縄には、毎週のように入港していて、時々大阪湾内まで足をのばしてやって来ます。
Quantum には飛躍の意味があって、船会社はスカイダイビング・シミュレーターやノース・スター(後述)や、ロボットアーム・バーテンダーやバーチャルバルコニー(後述)などなど、新しいアミューズメントをこれでもか、と導入し本船を命名したに違いないのですが、上海港での案内は「海洋量子号」と、ど真ん中直球の意訳で書いてあります(笑)。
スカイダイビング・シミュレーターはプールデッキ(屋上)の船尾にあって、アクリルの透明なパイプの中に下から強風を拭き上げ、スカイダイビングが体験できるアトラクションです。
ノース・スターと名付けられたアトラクションは屋上の船首にあって、クレーン(船ではデリックと呼びます)のアームの先端にカプセルが吊るしてあり、その中に乗客が入ってアームを伸ばし、海面から90mの高さから360度の展望が楽しめます。
機械にカクテルを作らせるならばもっと合理的な設計ができますが、そこを敢えて2本の腕だけのロボットに、人間のバーテンダーと同じ動きをさせてカクテルを楽しめるバーがあります。
あ、普通の(人間のバーテンさんが出してくれる)バーも、もちろんあります。
船尾の低い階にある大ホールは「270(ツーセブンティ)ディグリー」と名付けられていて、夜間には窓にデジタル映像の空中曲芸師が登場します。
内側(窓なし)のキャビン(客室)は全室が、壁に外の景色がリアルタイムで投影される「バーチャルバルコニー・キャビン」になっています(もちろん消すこともできます)。
アメリカ合衆国フロリダ州マイアミに本社を置き、48563〜230000総トンの25隻のカジュアルクラス(松竹梅で言えば梅)の客船を運航しているロイヤル・カリビアン・インターナショナル(以下RCI)は、世界最大客船のタイトルホルダーです。
1988年に、当時は非常識だった7万4000総トンの客船を竣工させ、その後も他社がもっと大きな船を計画すると更に巨大な船を投入し、クルーズ客船の巨大化の先頭を走り続けています。
船を大きくして、一度に多数の乗客を乗せて、客単価を大幅に引き下げ、クルーズという娯楽の大衆化に大きく貢献しています。
日本では、クルーズ客船=豪華客船、という昭和の価値観が根強く残っていますが、後から市場に入ってきた中華圏の方は、初めから(カジュアルクラスの)クルーズ客船=安くて楽な旅行手段、として使いこなしていますね。
RCIの船を豪華客船だ、と勘違いして乗船すると、クルーは良く言えばフレンドリー(悪く言えば馴れ馴れしい)だし、小さな子供達がはしゃぎまわるし、若者達は歌って踊って騒ぐし、そんな孫達と一緒になって爺さん婆さんも盛り上がっていますから、「こんな筈じゃなかった」と後悔する航海(←オヤジギャグです)になってしまいます。
↑に私が書いた「洋上遊園地」が、RCIの船の特徴です。
東京のディズニーや大阪のUSJにヘビーリピーターがいらっしゃるのと同様、RCIにも家族ぐるみでのリピーターが多数ついています。
そして、クルーズ代金も徹底的に市場原理に従い、早くから売行きが良い日程は値上がりし、ぎりぎりになっても売れ残りの部屋は値崩れします。
本船は今回は「8天7晩大阪+神戸+横浜」として上海近郊の長江本流にある宝山港(全長約2kmの長大桟橋)を一昨日(2019/03/21)出航し、先程(23日)12:15に大阪港大関門を通過しました。
天保山岸壁に着岸しますが、係留作業完了は13:00頃になりそうです。
明日(24日)は、未明4:20に出港し、すぐに神戸港S-4Q1/2バース(ポートターミナル)に7:00に入港し16:00に出港(事実上のバースシフト)します。
明後日(25日)12:30に横浜港大黒埠頭に入港し23:00に出港して、28日に宝山に戻る7泊8日の航程です。
中国語普通話の「8天7晩」の表記が、ちょっとかっこいい、と思うのは私だけではないでしょう。
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