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2019年03月10日12:59

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ふと閃いたネタメモ「ある季節への扉」

60に差し掛かろうという時に、不治の病の診断をされた婆(独身
老いた老猫の死にざまを看取ってやれるかだけが心配の、小さな人生だったなと身辺整理を始める
そこに、30歳手前の超イケメン天才高学歴成功者が求婚してきた
コールドスリープ装置を携えて

そもそも婆とイケメンは面識がある
イケメンは幼少期から天才だったが、親は保守的でその才能を潰していた
婆はその親の親戚とか友人とかそんな感じ
イケメンの才能、というか異常性にいち早く気付く
自分にとっては子供みたいな年齢の相手だが、天才ゆえに抱える周囲とのギャップ(自分が感じる世界観と周囲とのずれ)、に苦しんでいることを知り、手助けをすることになる
こういった話の例にもれず、婆はオタクであり、周囲とのギャップに常に悩まされてきたので、知らん顔できる問題ではなかったのだった
具体的には、勉強を見てやる→専門書を紹介する、とか、イケメンが感じていることを、イケメンを子供ではなく一人の人間として聞いてあげるとかそんなの
イケメンにとって、そんな婆は母親でない守ってくれる人→ともだち→自分の理解者→憧れの人という風に天井知らずでランクアップしていく
二人は仲良くなるが、いつまでも一緒というわけにもいかず
逆に、イケメンの親から変なこと教えるなと距離を取られる始末
婆はイケメンに自分の世界を信じることと、自分で学んでいく方法、自分の学びの助けになってくれそうな人を紹介する
イケメンは婆にいつか結婚して欲しいと持ち掛ける
もちろん婆はまともには取り合わず、あなたが素敵な大人になったらねと流す

その十云年後、大学を卒業したイケメンが婆の前に現れ、求婚してくる
婆は自分との歳の差を理由にそれを断る
そうして、天才イケメンはコールドスリープの開発に持てる力の全てを注ぎ込むことを決意
さらにその10年後、不治の病と診断された婆の元に装置を伴い現れたのだ

コールドスリープで治療法が確立される時まで婆は眠りにつく
そうして、婆の時が止まっている間に、イケメンと婆の年の差は縮まっていく
婆は助かる、イケメンは結婚できる
確信的な解決方法だとイケメン
婆、もし自分が不治の病じゃなかったら、コールドスリープに入る人道的な理由はあったのかと聞いて、イケメン思考停止
まあそれは余談
婆、ふと『夏への扉』を思い出して笑う
男と女が逆だけど、コールドスリープした先で成長した良く知ったこどもと結婚するなんて…
そう言えば、『夏への扉』では一緒に愛猫もコールドスリープしたはず
婆、イケメンに自分の愛猫も一緒にコールドスリープできるのかと問う
流石にそれは無理ですとイケメン
じゃあ駄目ねと笑う婆

その頃自宅、愛猫はふと顔を上げ、虚空をじっと見つめる
部屋の中の一つ一つに別れを惜しむよう挨拶をして、そして部屋から去る
婆が家に戻ると愛猫の姿はなく、そして愛猫が再び家に戻ることはなかった
愛猫の意思のようにも感じ、結局婆はコールドスリープを受諾

夏への扉を開く
いや、自分は老成しているし、行き先は秋か冬かな
意識を失う前に、そんなことを想ってちょっと笑った


不快な目覚めと共に婆復活
身体が軽い、病気は治ったのかと身体を確認すると若返っている、18歳くらい
何じゃこれはと医者を問い詰めると、肉体の時間を巻き戻しましたと
何それ魔法?、と言えば、眠りについた数年後魔法が発見されて、世界中で技術革新が起こったとかなんとか
んな阿呆な
ちなみに、通常肉体の巻き戻しを行えば精神も記憶も巻き戻されるが、コールドスリープで長い時間を経過させていたため、その分時間を巻き戻しても精神の巻き戻しはなかったとかなんとかこれはまあ余談
訳の分からんことになっている
そんな婆の元に、40手前のイケメンが登場
イケメンもコールドスリープをして、婆を待っていたのだと
これで年齢の差は無くなりましたねとイケメン
いやこれはこれで危険な歳の差なのでは(見た目
というか、18歳ってなんだよ、青春真っただ中の年齢じゃないか

あ、これ夏行きじゃなくて春行きだったのでは?


しうまい

追記
婆が病気になったのは、その時点から世界に魔法の力が発生し始めて、それに当てられたため
普通のヒトよりも魔法の力を身体に貯めて、排出できなくなったために病気になったとかそんなん
愛猫も似た感じだった
病気で体調崩し始めた時点で、霊感とか強くなっていたけど、まあ別にそんなのを自覚するような現象が日常の中で頻繁にあるでもなし
オチとして、猫又と化した愛猫と未来で出会うとかも考えたけど流石に余談に過ぎた
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