日本では案外暖冬で、スキー場も先日からの雪でやっと一心地ついた感じだと、
ニュースやインターネットの書き込みを見ていると−50℃のアメリカから
「南極より気温が低い」と大騒ぎになっています。
そんな中、ニューズウィークによると氷点下を大幅に下回る記録的な大寒波が襲う
アメリカ中西部全域の警察では、犯罪を「禁止」し「無効」にすると発表しているそうで。
中西部の一部の地域では今週、気温と体感温度予報が氷点下40度にもなり、
「命を脅かす」ほどの低温になるとされ、警察署や郡保安官事務所は「犯罪の休止」を宣言。
インディアナ州ノーブルズビルとイリノイ州ウェストチェスターの警察はネットで、
「猛烈な寒さと風のため、わが警察署は、あらゆる軽犯罪および重犯罪活動を無効とする。」
「犯罪者諸君、どうか気づいてほしい。いまは犯罪を犯すには寒すぎる。
読書をしてもネットフリックスを見てもいい。FBIの銀行強盗犯情報サイトへ行って、
容疑者逮捕に協力するのでも構わないが、
外出して犯罪を犯すのだけはやめてくれ。」と書き込み、
ノーブルズビルの警察署は、犯罪禁止に違反したら最悪禁固刑を科すと。
犯罪禁止の通達に違反した場合は、罰金または禁固刑が科せられる可能性があるから覚悟せよ、
とフェイスブックに投稿。
凍傷の写真を掲載した警察署も。風が身体にあたると身体の熱が奪われてより冷える。
気温が低下し風速が上がると、体感温度はさらに下がる。今のような寒波のもとでは、
実際に負傷したり死亡したりする危険も大きくなる。摂氏マイナス29度なら、
皮膚が凍って凍傷になるまでに30分もかからない、と。
私は登山で経験した−23℃が最低気温ですが、その倍以上とはすごいと思います。
インディアナ州とかそんなに緯度が高くないのにそんな事になるのですね。
警察が出した、このような冗談まじりの警告は効いているのかどうかは分かりません。
それでも、犯罪者とはいえリスクが大きすぎますから、ある程度減るかも知れません。
しかし記事には、シカゴの報道によれば、同市の何カ所かで、
銃で脅して防寒着を盗む事件が起きた。と言う落ちが記載されていました。
需要が犯罪を生む、とは言うものの、またこれはこれで切実な話で笑えませんね。
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