正直、壊れてしまいそうだった。

壊れた方が楽だ。
もう何も考えなくていい。

何がどうなろうともう心は動かないのだろうから。

それでもまだ壊れないでいるのは何故だろう？

義務感？
プライド？

惰性かもしれない。
そして、状況はどんどん悪化の一途をたどる。

正直、ここまで来ると思う。

何の為に？

義務感でも、プライドでもない。
ただの負けず嫌い。
天邪鬼な性分だけのような気がする。
誰に負けるかわからない。
何の為に虚勢を張ってまで拘っているのか。

そうなるともう性分としか言いようがない。

だから戦うのだ。
この不条理と。
それでも戦うのだ。
この逆境を。

無理だと投げる、投げ出すその時まで。
それにもっと逆境はあったはずだ。
それでも乗り越えてきた。

諦めてしまったら、挫けてしまったら、あの時の自分に負けるのだ。

やれる事はやる。
やるべきなのだ。

白旗はいつでも振れる。
終わらせる事も簡単だ。
壊れるより簡単だ。

でも、振らずにやり遂げた先に何かがある。

といいな。
と苦笑した。

それに総括しちまえば、やっぱり自分のまいた種なんだよな。
だから自らの手で摘まなきゃならないという事だ。

とりあえず忘れずに一言。
冷静になれ。
取り乱すな、迷ったら、確実にできる一つを処理しろ。
迷い続けるならば、一つ一つ目についたものから終わらせればいい。

仕事も同じだ。

まずは目の前の物から処理せよ。
その為に、冷静さを失うな。
だが、動く時は熱くなればいい。
情熱こそ、膨大なエネルギーを生み出す動力源なのだから。

行くぞ。