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2018年11月09日16:33

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正倉院展

毎年この時期に成ると、私の年中行事の一つとして遣って来る『正倉院展』です。若い頃から60年ほど欠かさず見に行って居ました。

高校生の三年生の時、修学旅行に参加せず、仲間三人で日帰りの奈良旅行をして見に行った時以来、すっかり取りつかれた様にこの“曝涼”を見に行って居ましたが、今年は何故か行くタイミングを外してしまいましたので、もう行かない事にしました。

そうで無くても、此の頃は加齢の為、美術館や、博物館の、見物をすると、極端に疲労が甚だしくなりますので、帰りの乗り物の中ではすっかり疲れ果てて居る、と言った状態です。

ですから、ほぼ毎年放映されて居るNHKの『日曜美術館』の番組で“自宅鑑賞”をする事にします。11月11日、Eテレ、で、20時から放映が有りますので、興味のある方はご覧に成れます。

私がこの展覧会に魅せられるのは、今から1300年も前に、此れだけ「精緻」で「豪華」、「造形」と言いますか「デザイン性」に優れた工芸品を、良くぞ作れたモノであるな! と言う事です。

毎年、老若男女、大勢の観覧者が見に来て居ますが、『綺麗だなァ」「豪華だなァ」とか言って展示品を見て居ますが、果たしてこの人達は当時この展示品が、その時代の工人達のどれ程の意欲とエネルギィを以って制作されたかに、思いを馳せている人が幾人居るのだろうか? と思わせられます。

勿論私だって、そんなに偉そうな事を言える教養は有りませんが、会場の混雑の中で、仲間同士勝手な感想を述べている、押し合いへし合いの来場者に揉まれて居ると、ついこの様な思い上がった愚痴を心の中で呟きたくなります。

とは言う物の、素晴らしい日本の有形歴史遺産を鑑賞しに全国から集まって来ると言う事は、仮令野次馬的であっても、其れなりに意義のある事ではあります。会場まで足を運ぶ人たちは此の遺産を見て、秋の奈良の景色と天平遺産の何かを得て帰る事でしょう。是非そう在って欲しい物です。
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