mixiユーザー(id:3039288)

2018年11月06日21:07

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鉛の如し

体が重い。
思えば、目覚めも悪かった。

そして仕事で体を動かして鉛のように重くなった。

今も重い。

理由と原因の思い当る節はある。

それでも動かねばならないと思う頭。
拒絶する体。

楽観的な妄想と、ままならない現状。

思考はまどろんで逃避しようとする。
こうして過ごしてきた。
今まで。

苦悩より、怒りより、どこか冷めて客観視している自分が恐ろしい。

その先は、終りでしかないというのに。

ただ、終る訳ではない。
だから性質が悪い。

これこそ、楽園の蛇がもたらす禁断の果実なのだ。

もう口元にある。
いや、口にした。
もう腹の中。

だから逃れられないのだ。

そうして、普通という事に溶け込むのだ。
満足だろう。
妄想するだけで、何もなさない普通の人。

そうよくある普通の人の話。

重かったのは体だけだったのだろうか?

そうだとしたらそれはそれで悲しいことだ。

全ては遠い過去でしかない。
忘れれば楽になる。

重さに捕らわれて。
そのままずっと。


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