標高 約800mのグリューイエール地方には、栗の木が見当たりません。
それを手に入れる為、以前住んでいた街に近い山(街が管理している土地)まで
散歩がてら足をのばしてみました。
午後4時頃だったので、駐車場近くは殆どありませんでした。
なので少し奥まった所に行きました。
拾っている間にも イガイガが上から降ってくるので ちょっと危険
ジャケットのフードを被って黙々と拾っていました。
F君は、大家さんとの会食の際 机を移動させようとして 腰をグギっ
軽くギックリ腰 という事でそぞろ歩きでボチボチ。
むっ君は道草くいながら、、であまり拾わず。
反抗期のマロは今回は同行せず
最終的には約2kg程を拾い 2回分楽しめました。
さて、ここからは数年前の栗にまつわる お話を。
スイスの山にも、それぞれに管理者がいるわけですが、
通常、こういった栗拾いの場合 "privée/ 私有地"を記したパネルをよく見かけます。
これを見れば理解でき "普通"なら立ち入りはしません。
もちろん私達も立ち入りません。
そんな ある年の秋の事、以前 近くに住んでいた頃から
パネルも何もない場所で何年もの間 同じ場所で拾っていたのですが、
丁度その日は、60代位の女性がやってきて、
"この辺り一体全部 私の土地よ、一言くらい声が掛けられないの?"
と怒鳴られました。
F君が、パネルも何もなかったし ※道端だったので、、では全部お返しします。
---------
-----
※スイスでは、私有地のものでも 敷地から外にはみ出ていたり、
道路等に落ちているものは法的に自由に採っても良いのだそう。
丁重に対応した F君に、女性も少しずつ落ち着いて話しだしたのですが、
通常なら 誰が採りに来ていても何も言わなかったけれど、
数年か前から、何者かに "殆どを採り去られてしまった"のだそうです。
パネルを置いても引き抜かれ、電線を引いて牛達を入れておいても
バッテリーが外されたり 電線も切られ・・
母屋は別の離れた場所にあるので 夜〜朝方の山は誰でも出入りができてしまう・・
(民家から少し離れていて人目につきにくい場所)
そんな訳があり、ついつい、、という事でした。
誤解?が解けたので良かったのですが、その女性の怒りも理解できるし、
栗が拾えるのは そこだけでは無いので 以降は別の場所に移動しています。
年々、モラルのない者が増え、
山の中腹で無人販売をしていた場所も取りやめになってしまったし、、
なんとも悲しい時代ですね。
ログインしてコメントを確認・投稿する